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第四期
竜王決定七番勝負 激闘譜 谷川浩司──森下卓 |
[総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 中級以上向き |
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【編 者】 読売新聞社 | ||||
【出版社】 読売新聞社 | ||||
発行:1992年3月 | ISBN:4-643-92016-5 | |||
定価:1,262円 | 206ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【竜王】谷川浩司 (防衛) 【挑戦者】森下卓六段
・「初防衛に成功して」(竜王 谷川浩司)=4p |
【レビュー】 |
竜王戦の観戦記。読売新聞に掲載された観戦記から主要なものをピックアップ。今期は七番勝負のみを収録。 四冠保持で最強の谷川に挑むのは森下。この頃は、居飛穴が猛威を振るって振飛車党が激減し、矢倉全盛期である。横歩取りはまだ流行していない。森下は矢倉の大家で、"矢倉森下システム"で高勝率を上げて勝ちあがってきた。 谷川が先手番で得意の角換わり腰掛銀を2局採用した他は、すべてガップリ四つの相矢倉。前期までは動きの速い将棋が多かったが、今期は全局が腰を落とした戦いになった。森下は一時は2−1とリードしたが、第5局で研究を打ち破られたのが響き、あとはやや淡白な内容で大魚を逃した。 矢倉・角換わり腰掛銀など、全ての駒が働く将棋が好きな人にはぜひ見てほしい一冊。 なお、「各組インフォメーション」は、今期からは当期の情報が載るようになった。(2003Mar24) |