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■第一期 竜王決定七番勝負 激闘譜

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第一期 竜王決定七番勝負 激闘譜
島  朗──米長邦雄
[総合評価] C

難易度:★★★☆

図面:見開き2〜3枚
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
解説:B
中級以上向き

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【編 者】 読売新聞社
【出版社】 読売新聞社
発行:1989年2月 ISBN:4-643-89007-X
定価:1,000円 189ページ/19cm


【本の内容】
島朗六段 (獲得) 対 米長邦雄九段
 

先−後

戦型 観戦記  
第1局 ○ 島 −米長● 相矢倉▲急戦 陣太鼓 19p
第2局 ●米長− 島 ○ 相矢倉▲米長流急戦 山帰来 19p
第3局 ○ 島 −米長● 相矢倉▲早囲い△6四銀7三桂 木村義徳 21p
第4局 ●米長− 島 ○ 相矢倉乱戦 山田史生 19p
準決A-1 ○中原− 島 ● △新阪田流向飛車 青島たつひこ 11p
準決A-2 ○ 島 −中原● 相矢倉△中原流急戦 三宅正蔵 13p
準決A-3 ●中原− 島 ○ 角換わり相腰掛銀 青島たつひこ 13p
準決B-1 ○米長−高橋● 相矢倉▲3七銀 武者野勝巳 13p
準決B-2 ○高橋−米長● 角換わり△棒銀▲右玉 山帰来 11p
準決B-3 ○米長−高橋● 相矢倉△6四銀 河口俊彦 11p

・「初代竜王位を手にして」(竜王 島朗)=3p
・竜王戦ランキング戦ハイライト=13p(6局)
(羽生善治-富岡英作(4組決勝)|東和男-大内延介(2組決勝)|米長邦雄-桐山清澄(1組決勝)|羽生善治-島朗(3回戦)|島朗-桐山清澄(1回戦)|島朗-大山康晴(2回戦)
・コラム(プロローグ|ファッション|虹の竜王戦|特別メニュー|エピローグ)
・第2期竜王戦 各組インフォメーション


【レビュー】
竜王戦の観戦記。読売新聞に掲載された観戦記のうち、七番勝負すべてと、決勝トーナメントから数局をピックアップ。また、ランキング戦などの注目勝負は、棋譜と簡単な解説が載せられている。

読売主催の十段戦を全面改装し、名人戦と同格のビッグタイトル"竜王戦"が誕生した。順位戦を勝ち抜いていく名人戦と違って、竜王戦ではその年に好調な棋士が挑戦者になる。今期は第1期なので、今期に限って準決勝が三番勝負、決勝が七番勝負となり、勝者が竜王になる。

このビッグタイトルに迫ったのは大豪・米長と、タイトル戦初挑戦の新星・島。その実績の差から、誰もが米長の順当勝ちを予想したが、結果はなんと島の4連勝。第1期にして、早くも"竜王戦ドリーム"の実現だった。4局とも矢倉戦だったが、ガップリ四つではない、動きの速い将棋だった。米長は若い島の将棋感覚にズレを生じていたようだ。なお、島は4局ともスーツで対局に臨むという、新人類ぶりを発揮している。

全体的に矢倉が多いが、準決勝で島が新阪田流向飛車を指しているのが面白い。敗れたが、途中まではかなり有力だった。一度並べてみてはいかが?(2003Mar08)



【関連書籍】

[ジャンル] 
実戦集(竜王戦)
[シリーズ] 竜王決定七番勝負
[著者] 
読売新聞社
[発行年] 
1989年

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