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第一期
竜王決定七番勝負 激闘譜 島 朗──米長邦雄 |
[総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解説:B 中級以上向き |
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【編 者】 読売新聞社 | ||||
【出版社】 読売新聞社 | ||||
発行:1989年2月 | ISBN:4-643-89007-X | |||
定価:1,000円 | 189ページ/19cm |
【本の内容】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
島朗六段 (獲得) 対 米長邦雄九段
・「初代竜王位を手にして」(竜王 島朗)=3p |
【レビュー】 |
竜王戦の観戦記。読売新聞に掲載された観戦記のうち、七番勝負すべてと、決勝トーナメントから数局をピックアップ。また、ランキング戦などの注目勝負は、棋譜と簡単な解説が載せられている。 読売主催の十段戦を全面改装し、名人戦と同格のビッグタイトル"竜王戦"が誕生した。順位戦を勝ち抜いていく名人戦と違って、竜王戦ではその年に好調な棋士が挑戦者になる。今期は第1期なので、今期に限って準決勝が三番勝負、決勝が七番勝負となり、勝者が竜王になる。 このビッグタイトルに迫ったのは大豪・米長と、タイトル戦初挑戦の新星・島。その実績の差から、誰もが米長の順当勝ちを予想したが、結果はなんと島の4連勝。第1期にして、早くも"竜王戦ドリーム"の実現だった。4局とも矢倉戦だったが、ガップリ四つではない、動きの速い将棋だった。米長は若い島の将棋感覚にズレを生じていたようだ。なお、島は4局ともスーツで対局に臨むという、新人類ぶりを発揮している。 全体的に矢倉が多いが、準決勝で島が新阪田流向飛車を指しているのが面白い。敗れたが、途中まではかなり有力だった。一度並べてみてはいかが?(2003Mar08) |