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第五十二期将棋名人戦 全記録 |
[総合評価] D 難易度:★★★☆ 図面:見開き1枚 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:B 中級以上向き |
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【編 者】 毎日新聞社 | ||||
【出版社】 毎日新聞社 | ||||
発行:1994年8月 | ISBN:4-620-50472-6 | |||
定価:2,718円 | 170ページ/22cm/H.C. |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【名人】米長邦雄 【挑戦者】羽生善治 (奪取)
・盤側の記(加古明光)=6p |
【レビュー】 |
名人戦の観戦記。 前期、悲願の名人位を獲得した米長だったが、世代交代の波はすぐ足元まで来ていた。A級1年目の羽生が四冠を引っさげて名人に挑む。50歳の米長と23歳の羽生、年の差なんと27歳。 羽生は初舞台に臆することもなく、さまざまな戦型にトライ。第1局の5筋位取り中飛車は「一度指してみたかった」(羽生)。相矢倉は1局だけで、「矢倉を制した者が名人を制する」という固定概念はなかったようだ。 3連敗した米長は「第4局で負けたら引退する覚悟だった」。一方、2勝を返された羽生は「将棋界では一度もない“七番勝負で3連勝後に4連敗”に、自分が第一号になるのではないかと心配した」。見た目よりもずっと緊迫した名人戦だった。これらのエピソードは『米長邦雄の本』(日本将棋連盟,2004)などに掲載あり。本書はすべて観戦記なので、残念ながら記載なし。 なお、ハードカバーの立派な版型は今期が最後。来期からは四六版に。(2005May12) |