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第四十六期将棋名人戦 全記録 |
[総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き1枚 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:B 中級以上向き |
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【編 者】 毎日新聞社 | ||||
【出版社】 毎日新聞社 | ||||
発行:1988年10月 | ISBN:4-620-50446-7 | |||
定価:2,500円 | 230ページ/22cm/H.C. |
【本の内容】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
【名人】中原誠 【挑戦者】谷川浩司 (奪取)
・第46期名人戦挑戦者決定リーグ・谷川浩司予選譜9局=58p |
【レビュー】 |
名人戦の観戦記。 「名人・中原に“挑戦する”」。これが谷川の思い描いていた名人戦だった。「中原の“挑戦を受ける”」形だった3年前の名人戦は、谷川の理想の名人戦ではなかったのだ。さらに強さを増した谷川は、相居飛車のさまざまな戦型で思い切りぶつかって名人を奪取。王位と併せて二冠となった谷川は、これを境に黄金期に入る。 また、前期に引き続いて、挑戦者の挑決リーグ全9局が載っているが、ここでの谷川がまた強い。もう一歩でA級全勝優勝だったのだ。光速の寄せが冴え渡る一方で、シブい手もいくつも飛び出したりして、内容も申し分ないと思う。 ところで、知らないうちに持将棋規定は変わってた。「双方24点以上なら持将棋で引き分け。局数には数えるが、勝敗に入れない(かつては0.5勝とか0.5敗とか数えたこともある)。」(第5局,132p)…いつの間に?(2004Jun02) |