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■米長の将棋 6 奇襲戦法

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米長の将棋 6
奇襲戦法
[総合評価] A

難易度:★★★☆

図面:見開き3〜4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:
上級〜有段者向き

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【著 者】 米長邦雄
【出版社】 平凡社
発行:1981年2月 ISBN:4-582-61406-X
2376-614060-7600
定価:1,300円 294ページ/19cm/H.C.
(文庫版)
米長の将棋(6) 奇襲戦法(MYCOM将棋文庫)
MYCOM将棋文庫DX
米長の将棋 6
奇襲戦法
[総合評価] A

難易度:★★★☆

図面:見開き3〜4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:
上級〜有段者向き

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【著 者】 米長邦雄
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:2004年6月 ISBN:4-8399-1488-5
定価:840円(税込) 304ページ/16cm


【本の内容】
第一章 角頭歩突き (1)腰掛金で優勢となった (2)6筋不突きの新工夫
(3)奇襲らしさが出なかった (4)打った角を押さえこんだ
(5)ノレンに腕押しだった
54p
第二章 筋違い角、袖飛車 (6)合わせの歩が好手だった (7)どんどん突き捨ててリードした
(8)厚みで対抗した玉頭戦
38p
第三章 矢倉中飛車 (9)秒読みの猛攻をかわし切った (10)飛車がさばけなかった
(11)不発だった勝負手 (12)左右から大きく攻めた
40p
第四章 桂ハネ戦法 (13)成桂が生き返った (14)角を死んで指した
(15)桂頭の弱点をねらわれた (16)大きな手得をした
(17)満足する展開になって困った
40p
第五章 急戦相掛かり (18)気合いで打ったタレ歩 (19)浮く手を嫌った飛車先逆襲
(20)銀引きで受け切った (21)意表をつかれた端攻め
(22)端角を軽くかわした (23)飛車切り一発で決めた
54p
第六章 角頭襲撃ほか (24)出た銀が攻められた (25)奇襲は成功したのだが
(26)単に金を上がられた (27)“欲もほどほど"がよかった
(28)ただもう攻めに攻めた
46p

付・引用局全譜(28局)=14p
【えっせい】エビガニの知能/ギャンブル考/モチはモチ屋
【解説】少年時代のこと(佐藤康光)※文庫版のみ

◆内容紹介(MYCOMホームページより)
アマチュアの方にはとくに、人のマネでない、自分の将棋を指してもらいたいと思うのです。そこで、将棋をメシの種にしている私たちプロが、時の勢いとは言え、未知の領域に踏み込んで行く姿を本巻ではご鑑賞いただき、その心意気をあなたのものにしてほしいと思います。(本書より)思わぬところから奇襲を仕掛け意地を張り合い、双方後に引けぬといった戦いは見ていて非常におもしろい。本書ではそういった将棋を紹介した。将棋が強く、また楽しくなるコツを身に付けるのに最適なシリーズ最終巻。
解説・佐藤康光。


【レビュー】
米長全盛期の自戦記集・第6弾(最終巻)。

本書では奇襲戦法を取り上げている。現在ではほとんど棋書で紹介されることのない戦法ばかりなので、かえって新鮮味がある。個人的には、全6巻の中で本書の棋譜が一番面白かった。

特に第1章の角頭歩戦法は米長オリジナルであり、『角頭歩戦法』(1979)という定跡書も出している。ただし『角頭歩戦法』には実戦譜が載っていなかったので、本書で補完すると良い。角頭歩戦法は、本書第5局で4手目に角道を止められてプロでの寿命を終えたわけだが、それで失敗というわけでなく、結構面白く戦える。得意戦法にしてみるのも面白いだろう。

第2章〜第6章の戦法は状況に応じて使うものが多く、得意戦法とするにはちょっと機会不足となりそう。ただし、いずれも激しく面白く戦うことができる。今までと同様、戦法のポイントは各章の冒頭で簡潔に解説されているので、理解もしやすい。

現代の緻密な序盤に辟易している方は、ぜひ本書を並べて芸の幅を広げてみると良い。(2004Jul02)



【関連書籍】

[ジャンル] 
実戦集(自戦記)
[シリーズ] 
米長の将棋 MYCOM将棋文庫DX
[著者] 
米長邦雄
[発行年] 
1981年 2004年

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