zoom |
米長の将棋 3 矢倉戦法 |
[総合評価] A 難易度:★★★☆ 図面:見開き3〜4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ: 上級〜有段者向き |
||
【著 者】 米長邦雄 | ||||
【出版社】 平凡社 | ||||
発行:1980年10月 | ISBN:4-582-61403-5 2376-614030-7600 |
|||
定価:1,300円 | 293ページ/19cm/H.C. |
(文庫版) |
MYCOM将棋文庫DX 米長の将棋 3 矢倉戦法 |
[総合評価] A 難易度:★★★☆ 図面:見開き3〜4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ: 上級〜有段者向き |
||
【著 者】 米長邦雄 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:2004年2月 | ISBN:4-8399-1411-7 | |||
定価:800円 | 304ページ/16cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||
付・引用局全譜(34局)=19p |
【レビュー】 |
米長全盛期の自戦記集・第3弾。今回の解説は中盤の揉み合いがメインで、総譜は巻末にまとめて掲載されている。主な掲載局は1979年〜80年のもので、1〜2巻とほぼ同時期。この頃の米長は何度もタイトル戦に登場する活躍で、特に本書では中原名人(当時)とのタイトル戦が非常に多くなっている。題材の過半数は対中原戦で、34局中18局を占める(53%)。 本書で扱われている矢倉は、「飛車先不突き矢倉」の流行前なので、現代風の組み方とはだいぶ違う。戦法も大部分がスズメ刺しで、やや“時代物”といった印象を受ける。ただ、解説のメインは中盤の攻防なので、手筋と感覚を鑑賞する分には全く遜色ない。また、スズメ刺しは部分的に同じ手順が頻出するので、全局並べていけば自然にスズメ刺しの感覚を掴むことができる。 矢倉は序盤の考え方がどんどん変わっている。古い矢倉から入ると、最新の矢倉感覚が掴みにくくなるので、矢倉初心者には本書はあまりオススメできない。むしろ、現代矢倉の感覚を掴んだ矢倉中級以上の方にオススメ。逆に新鮮な感じがすると思う。(2004Mar17) |