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一手決断・将棋戦法(5) 大山流 攻める三間飛車 |
[総合評価] C 難易度:★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:B 初級〜中級向き |
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【著 者】 大山康晴 | ||||
【出版社】 筑摩書房 | ||||
発行:1986年4月 | ISBN:4-480-67005-X | |||
定価:780円 | 206ページ/18cm |
【本の内容】 | ||||||||||||
◆内容紹介(「はじめに」より抜粋) |
【レビュー】 |
▲三間飛車vs△居飛車穴熊、▲三間飛車vs△急戦の解説書。急戦は三歩突き捨てと棒銀の2種類。 大山はよく四間飛車・中飛車・三間飛車をローテーションで使っていた。そのうち▲三間飛車は特に有力と見ていたようだ(△三間飛車もよく使っているが)。本書で扱う“大山流三間飛車”は右図。何の変哲もない三間飛車のようだが、▲5六歩を早めに突くのが特徴。「5筋の位負けは絶対にいけない」というスタンスだ。▲三間飛車には△7三桂戦法が甘くなるので、棒銀・三歩突き捨て対策と持久戦対策があれば十分戦えるというわけだ。 このシリーズの特徴として、要所ごとに“トレーニング”として「ここで○○だったら?」と変化を考えさせる。解説も、級位者でもついていけるようにかなりレベルを下げ、一図面ごとの指し手が1〜3手と非常にゆっくり進んでいく。 かなり易しく書かれているので、三間飛車入門としてはちょうどいいレベル。ただし定跡書としてはいまいちなので、一通り読みこなせたら早めに他の本で知識を補っていこう。(2005May21) |