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■必至のかけ方

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将棋終盤力養成講座(4)
次の一手問題集
必至のかけ方
寄せのコツを体得する
[総合評価] B

難易度:★★☆

見開き1問
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解答の裏透け:C
解説:A
中級〜上級向き

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【著 者】 勝浦修
【出版社】 創元社
発行:2003年4月 ISBN:4-422-75094-1
定価:1,200円 206ページ/19cm


【本の内容】
基本編 必至問題=52問 104p
実戦編 実戦型必至問題=49問 98p

◆内容紹介(創元社HPより)
受けのきかない詰めろ、それが「必至」である。「長い詰めろより短い必至」の格言どおり、読み抜けのリスクを負って詰まそうとするより、簡単なしばりで次に確実に詰む形にしたほうが労力ははるかに少なくてすむ。本書はその必至の問題集。パターン別に分けた基本問題から、プロの将棋をもとにした実戦問題まで101題を厳選してまとめた。何度も問題を解くことで、寄せのコツ、必至のカンを身につけることができる。


【レビュー】
必至問題集。

前半の「基本編」は部分図の問題で、純粋な必至問題。手数は1手必至〜5手必至で、1問だけ7手必至がある。(※2015Jul08修正:ほとんどは1手必至〜5手必至だが、最大11手必至まである。第16問と第52問は7手必至、第37問は9手必至、第19問は11手必至。(no nameさんご指摘thx!))最初の方は基本的な挟撃から始まるので簡単。問題が進むにつれて少しずつ難しくなってくる。ほとんどが実戦に出そうな形の問題なので、覚えてしまうつもりで何度もトライするといい。基本編の難度は2〜3くらい。

後半の「実戦編」は、プロの実戦図からの出題。問題の出典は書かれていないが、勝浦の実戦だけではなく、プロ全体の実戦から選出されている。羽生vs谷川の竜王戦からの出題もあった(←わたしもよく覚えてるもんだ(笑))。実戦編も1手必至〜5手必至だが、必至図からの詰みが少し長かったり、有力な候補手が多かったりとちょっと難しくなっている。また、必至をかけるときに複数の筋がある場合には、自玉が詰まされないように、渡す駒も考慮する必要がある。実戦編の難度は2.5〜3.5くらい。

全体的に解説が詳しく、非常に好感度高し。また、実戦型の問題がとても多いので、指し将棋派のトレーニング用にはかなり有効。ただ惜しむらくは、必至の決まり型についての説明がなかったこと。その分だけ減点。必至問題集では、金子タカシ本(『ザ・必死!』(1994,2003)など)のように、必至型の説明を標準装備してほしいと思う。(2004Jul07)



【関連書籍】

[ジャンル] 
必至
[シリーズ] 
将棋終盤力養成講座
[著者] 
勝浦修
[発行年] 
2003年

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