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初段に挑戦する将棋シリーズ(18) 詰め方カタログ 実戦での詰めがすべてわかる |
[総合評価] A 難易度:★★ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:B 解答の裏透け:− 解説:A 読みやすさ:A 初級〜上級向き |
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【著 者】 田丸昇 | ||||
【出版社】 創元社 | ||||
発行:1987年7月 | ISBN:4-422-75068-2 | |||
定価:780円 | 238ページ/18cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
【コラム】[詰めのハプニング]一手詰めをうっかり/詰まないのに投了?/とん死名場面集(上)(下)/私のとん死体験(上)(下) |
【レビュー】 |
実戦詰め手筋の解説書。普通の問題集と違って、問題図のすぐ下に解答と解説が書いてある。囲いに収まっている玉をバラして詰ます問題が多く、“詰将棋の本”では学べない「実戦的な詰める力」を養成することができる。 PART1/2はやさしい詰将棋。最初は、頭金や桂の吊るし詰めなど、非常に基本的なところから解説している。後半は捨て駒が出てくるが、いずれも実戦で役に立つものばかり。 メインはPART3の「囲い別詰め方」。美濃囲い、舟囲い、箱入り娘、矢倉囲い、カニ囲い、金無双、銀冠、穴熊の詰め方を解説している。これらの詰め方を覚えこんでしまうつもりで、何度もチャレンジすると良い。そのうち、形をひと目見ただけで「この形が詰めろになっている」と思えればシメたものだ。終盤の射程距離が飛躍的に伸びるだろう。 終盤力養成問題集の良書で『寄せの手筋168』(1988)があるが、本書はその即詰めバージョンだと思って良い(ホメすぎ?)。わたしは本書を最初は図書館で借りたのだが、わざわざ新刊で買い直してしまった(^-^; あまり話題にはならないが、意外にこの手の本は少ない。終盤の逆転負けや頓死が多い方は、ぜひとも本書をマスターし、逆に頓死を食らわす側になっていただきたい。(2004May05) |