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初段に挑戦するシリーズ(5) 次の一手 最強の手筋 勝つ手は常に一つだ |
[総合評価] B 難易度:★★★☆ 図面:見開き3〜7枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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【著 者】 加藤一二三 | ||||
【出版社】 創元社 | ||||
発行:1981年11月 | ISBN:4-422-75055-0 | |||
定価:850円(初版680円) | 238ページ/18cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||
◆内容紹介(表紙より) |
【レビュー】 |
タイトルで「次の一手最強の手筋」といっているが、次の一手本でも、手筋本でもない。あえていえば、「中盤での手の流れや大局観を解説した本」「易しめの、加藤一二三の戦いの絶対感覚」といったところ。 中盤はいくつも手があり、最善手がよく分からない局面も多い。そこをあえて、「これが最強の手筋だ!」と断言することで、茫洋とした中盤を上手く解説していると思う。加藤本で特徴的な「私は○○とした。」という表現もたくさん出てくるが、これは好き嫌いが分かれるかもしれない。 解説は見開き完結型で、テーマ図に対して以後の展開を解説していく。4テーマくらいが一つながりになっているものもある。題材は、定跡の変化、加藤の実戦、アマの実戦などから幅広く取材している。 全体的に難度も統一されているのもよい。出版から25年近く経っているので、さすがに現代ではお目にかからない局面もあるし、研究が進んで本書の解説が使えない場合もあるので少し評価を下げたが、読んでおいて損のない本かと思う。(2005Mar25) |