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アマの将棋
ここが悪い!(6) 棒銀戦法 |
[総合評価] B 難易度:★★★☆ 見開き1問 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 解答の裏透け:B 読みやすさ:A 中級〜有段向き |
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【著 者】 青野照市 | ||||
【出版社】 創元社 | ||||
発行:2002年1月 | ISBN:4-422-75046-1 | |||
定価:1,000円 | 206ページ/19cm |
【本の内容】 |
第1章 居飛車との戦い=27問 第2章 振り飛車との戦い=27問 ◆内容紹介 アマの棒銀将棋200局を研究し、はじめてわかったアマ特有のあやまち。敵陣を突破した棒銀が遊ばないように、さばくタイミングと攻守の判断力を感覚としてしっかり身につけたい。 |
【レビュー】 |
棒銀戦法の次の一手問題集。 棒銀戦法といってもいろいろあるが、本書では「矢倉戦での棒銀」「角換わり棒銀」「対振り飛車の棒銀」の3つがメイン。青野は他にも棒銀の次の一手問題集を出しているが、本書は定跡をなぞっていくものではなく、アマの実戦で実際に生じた局面がほとんど。定跡からは少し外れた局面や、混戦になっている局面が多い。 問題1つに対し、アマがやりそうな「失敗手」を1〜2つ解説し、そのあとに「正解手」を解説するスタイルはシリーズ共通。解説文は次の一手問題集としてはかなり充実している。 本書もこのシリーズとしては難度が高め。ただし5巻の『居飛車穴熊戦法』編とは違って、1つの問題に対して必ず解説を完結させている。また、どの局面もアマの実戦から取材したものなので、シリーズ中で一番「アマの将棋ここが悪い!」のタイトルにふさわしい内容になっている。 「とにかく棒銀を捌くこと」に主眼が置かれているので、力はつくと思う。定跡書をいくら読んでも棒銀が身につかない人は一度読んでみてはいかが。(2005Feb07) |