zoom 新装版 |
これだけできれば将棋初段 (初段・1級の問題) |
[総合評価] B 難易度:★★★ 〜★★★☆ 見開き1問 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解答の裏透け:C 解説:B 中級〜上級向き |
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【監 修】 田中寅彦 | ||||
【出版社】 成美堂出版 | ||||
発行:1992年8月 | ISBN:4-415-04646-0 | |||
定価:980円 | 415ページ/16cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
次の一手問題集。タイトルどおり、初段前後向けの実力養成用。 レイアウトは見開き一問一答、ヒントは50字程度、解説は図面2枚で150字程度、標準的な詳しさ。これは姉妹書の『これだけできれば将棋五級』や『これだけできれば将棋二級』と同じ。 第1章は序盤の問題。序盤のチャンスを逃さない問題が多いが、角換わり棒銀の受けや原始中飛車の受けなど、姉妹書に比べると「受けのカウンター技」が多く出てくる。初段を目指すには、ある程度受けの力も必要だということだろうか。 第2章は中盤の問題。定跡の一局面や実戦図から、形勢を優勢に導くような手が問われている。狙うのは主に駒得。本章の難易度は『〜将棋二級』とあまり変わらない感じ。 第3章は終盤の問題。実戦必至、凌ぎ、穴熊崩し、詰めろ逃れの詰めろ、逆王手、入玉、実戦即詰みなど。特別に難しい問題はないが、平均5〜9手くらいはキッチリ読みきる必要がある問題が多い。 第4章は詰将棋。5手詰=6問、7手詰=11問、9手詰=20問、11手詰=9問、13手詰=5問、15手詰=1問となっている。『〜将棋二級』よりも難易度が高く、打歩詰め回避、邪魔駒消去、駒の打ち替え、合駒限定など、超短手数では登場しなかった手筋もときどき出てくる。初段で11手詰以上は大変かもしれないが、ヒントに従えば何とかなるので、全52問の半分以上はクリアしたいところ。 巻末には「棋力の自己判定表」があり、5級以下から二段までを自己判定できる。時間設定は『〜将棋二級』と同様で、「前半96問で500分」「後半100問で600分」という制限時間が設定され、制限時間「以内」か「超過」かで棋力判定が少し変わってくる。通算時間が必要なので、取り組んだ時間をだいたいでいいから覚えておこう。ほぼ7割正解できれば二段、3〜4割以下なら5級以下になる。 全体的な難易度は『〜将棋二級』とあまり変わらず、詰将棋だけ少し難しいくらいだった。『〜将棋二級』がちょうど良かった人は、本書も併せてどうぞ。(2011Nov02) ※誤植・誤字等: p46 ×「正解手の衝激」 ○「正解手の衝撃」 ※『絶対衝激』というコミック、アニメがあるが、通常は「衝激」は誤用。 p65 ×「末完成のうちに」 ○「未完成のうちに」 |
【関連書籍】 |
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