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内藤国雄の次の一手シリーズ 石田流・穴熊破り |
[総合評価] B 難易度: (前半)★★☆ (後半)★★★☆ 見開き1問 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解説:A 解答の裏透け:B 初級〜上級向き |
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【著 者】 内藤国雄 | ||||
【出版社】 金園社 | ||||
発行:1980年10月 | ISBN:4-321-55214-1 | |||
定価:680円 | 226ページ/18cm |
【本の内容】 |
・【次の一手問題】石田流=27問/穴熊破り=25問 ・【講座】穴熊くずし序盤作戦=8p |
【レビュー】 |
「石田流」と「穴熊破り」の次の一手問題集。「石田流破り・穴熊破り」ではないので注意。 本書では2つの戦法を扱っているが、基本的な構成は同じ。ある局面についてまず解説が入り、次の一手を問う。候補手は3つ、それぞれ「狙いは?」「次に○○」などのショートコメント付き。 本書は解説が非常に丁寧で、正解手と失敗手であわせて3p。ハッキリ正解がある局面の解説も詳しいが、茫洋とした局面でも手の感触について納得のいく説明をしてくれるのが嬉しい。それぞれの手には「100点」「99点」「80点」「50点」と点数がつけられる。全然ダメな手でも50点くれるのは内藤九段の優しさか(笑)。 前半の「石田流」は、最初の方は早石田。△6二銀型、△5四歩型などの変化を問う。有力な△4二玉型がないのはちょっと寂しいが、早石田の主要変化はだいたいマスターできると思う。「石田流」の後半は升田式石田流の序盤。こちらはマスターするには専門書を読む必要があるが、序盤の基本的なところは押さえられている。「石田流」の項は優しく作られており、初級者向き。 後半の「穴熊破り」は、振飛車穴熊を破る戦法。速攻棒銀・地下鉄飛車・銀冠・相穴熊などの戦法で生じる局面をテーマ図にしている。巻末の講座も関連しているので、しっかり読んでおこう。こちらは難度が少し高めで、初段クラス向け。 全体的にスッキリ明快な解説で、非常に読みやすかった。もうちょっと量があって、難度バランスが良ければAをあげたかった。(2005Feb15) |
【関連書籍】 |
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