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将棋の初歩から初段まで | [総合評価] B 難易度:★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 初心〜中級向き |
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【著 者】 太期喬也 | ||||
【出版社】 金園社 | ||||
発行:1975年12月 | ISBN:4-321-25201-6 | |||
定価:825円 | 240ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||
◆内容紹介(まえがきより抜粋) |
【レビュー】 |
将棋入門書。 これ一冊で、基本ルール・基本手筋(駒の使い方)・主要な戦法などを学ぶことができる。入門書としては文字がかなり小さめだが、慣れればあまり気にならない。レイアウトは標準的な見開き4枚で、ほとんど見開き内で解説が完結するので、読む際のストレスは少ない。 実は、本書はわたしが初めて買った棋書なので、個人的に思い出深い一冊である。それまでは父(アマ5級程度?)や友人と指していたくらいだったので、本書で正しいルール(千日手や持将棋など)をはじめて覚えた。また、第2章で学ぶ手筋にはとても感動した。特に「一間龍からのコビン金」を見たときの感動は今でも忘れられない。ただ、第1章〜第2章の内容はたいていの入門書には載っている。 本書が入門書としてすごいなぁと思うのは第3章。実はこれ、「奇襲対策」なのである。普通の入門書では、戦法解説は棒銀と四間飛車くらいなのだが、縁台将棋クラスでは奇襲が非常に多くて、入門書の内容が役に立たないことがよくある。本書では早石田、筋違い角(3手目角交換)、原始棒銀、原始中飛車(第4章(4))などの人気奇襲戦法に対応しているので、初級時代にものすごく役に立った。(特に父は原始中飛車と筋違い角ばっかりだったので……(笑)) 一方で、振飛車(第4章)や居飛車(第5章)の指し方は相当古く、現代ではちょっとお目にかかれなさそう。また、詰将棋は入門書としては難度が高すぎて、ほとんど歯が立たなかった。 思い入れが強いのでAにしたい気持ちはあるが(笑)、使いにくい箇所もあるので冷静に見てB。(2006Dec21) ※わたしが買ったのは新装版の1988年出版です。 |