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■将棋の初歩から初段まで

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将棋の初歩から初段まで
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将棋の初歩から初段まで [総合評価] B

難易度:★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
初心〜中級向き

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【著 者】 太期喬也
【出版社】 金園社
発行:1975年12月 ISBN:4-321-25201-6
定価:825円 240ページ/19cm


【本の内容】
第1章 初めて将棋を
習う人のために
(1)まず覚えなければならぬ三つのこと (2)駒の動かし方
(3)図面の読み方 (4)将棋のルール (5)千日手の規定
(6)持将棋の規定 (7)先後の決め方と手合い割り
20p
第2章 将棋の勝ち方 (1)寄せの原則 (2)金の使用法 (3)銀の使用法 (4)桂の使用法
(5)香の使用法 (6)歩の使用法 (7)大駒の使用法
60p
第3章 奇襲戦法の
勝ち方
(1)石田流戦法 (2)袖飛車戦法 (3)横歩取り戦法
(4)タテ歩取り戦法 (5)筋違い角戦法 (6)棒銀戦法
66p
第4章 振り飛車戦法の
指し方
(1)向い飛車戦法 (2)三間飛車戦法
(3)四間飛車戦法 (4)中飛車戦法
38p
第5章 居飛車戦法の
指し方
(1)矢倉戦法 (2)新旧対抗型相掛り戦 (3)腰掛銀戦法 34p
第6章 詰将棋の解き方 詰将棋の面白さ/詰将棋=18問(3手詰〜11手詰) 20p

◆内容紹介(まえがきより抜粋)
本書は将棋を初めてお指しになる方の入門を兼ねていますが、この一冊に含まれています「駒の使い方」「奇襲戦法の指し方」「振り飛車戦法」「居飛車戦法」のいろいろを習得していただければ、読者はそれだけで初段の実力を備えることができるはずです。


【レビュー】
将棋入門書。

これ一冊で、基本ルール・基本手筋(駒の使い方)・主要な戦法などを学ぶことができる。入門書としては文字がかなり小さめだが、慣れればあまり気にならない。レイアウトは標準的な見開き4枚で、ほとんど見開き内で解説が完結するので、読む際のストレスは少ない。

実は、本書はわたしが初めて買った棋書なので、個人的に思い出深い一冊である。それまでは父(アマ5級程度?)や友人と指していたくらいだったので、本書で正しいルール(千日手や持将棋など)をはじめて覚えた。また、第2章で学ぶ手筋にはとても感動した。特に「一間龍からのコビン金」を見たときの感動は今でも忘れられない。ただ、第1章〜第2章の内容はたいていの入門書には載っている。

本書が入門書としてすごいなぁと思うのは第3章。実はこれ、「奇襲対策」なのである。普通の入門書では、戦法解説は棒銀と四間飛車くらいなのだが、縁台将棋クラスでは奇襲が非常に多くて、入門書の内容が役に立たないことがよくある。本書では早石田、筋違い角(3手目角交換)、原始棒銀、原始中飛車(第4章(4))などの人気奇襲戦法に対応しているので、初級時代にものすごく役に立った。(特に父は原始中飛車と筋違い角ばっかりだったので……(笑))

一方で、振飛車(第4章)や居飛車(第5章)の指し方は相当古く、現代ではちょっとお目にかかれなさそう。また、詰将棋は入門書としては難度が高すぎて、ほとんど歯が立たなかった。

思い入れが強いのでAにしたい気持ちはあるが(笑)、使いにくい箇所もあるので冷静に見てB。(2006Dec21)

※わたしが買ったのは新装版の1988年出版です。



【関連書籍】

[ジャンル] 
入門書
[シリーズ] 
[著者] 
太期喬也
[発行年] 
1975年

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