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■谷川浩司の戦いの絶対感覚

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最強将棋塾
谷川浩司の戦いの絶対感覚
[総合評価] A

難易度:★★★★☆

図面:見開き4枚
内容:(質)S(量)S
レイアウト:B
解説:A
読みやすさ:B
有段〜高段向け

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【著 者】 谷川浩司
【出版社】 河出書房新社
発行:2003年4月 ISBN:4-309-73134-1
定価:1,400円 256ページ/19cm


【本の内容】
(河出書房新社HPより)
序盤のスピード感覚。一手の重要性。序盤から終盤へと進む流れの速さ。中終盤をより直線的に考える感覚。結論を出してしまいたいというプロ意識。現代将棋の質的変化をトップレベルで語る「絶対感覚」シリーズ、谷川版、ついに刊行!
第1章 序盤の絶対感覚 テーマ数=7 32p
第2章 中盤の絶対感覚 テーマ数=28 122p
第3章 終盤の絶対感覚 テーマ数=15 62p
付録 参考棋譜 棋譜数=50 32p


【レビュー】
プロの読みと大局観を解説した本。著者の実戦から、ある局面での判断を集中的に解説。「絶対感覚シリーズ」の第4弾で、初めて“島研”以外の棋士が著した。

谷川のイメージといえば「光速の寄せ」。切れ味の鋭い終盤ばかりを思い浮かべてしまうが、それは谷川の強さの一端にすぎない。本書では意外にも渋い構想や受けの手も多く解説されている。ただし、いつも「まずは相手の玉に迫る手はないか」というところから考えてる感じがした。また、終盤はさすがに鬼。これまでの3冊を読んだときよりわたしの棋力は上がっているのだが、本書の終盤編では「こんなの読めないよ〜(ノ_;)」というテーマがいくつもあって大変だった。

棋譜は1999年3月から2002年8月まで。すでに刊行されている「谷川浩司全集」の平成11年度版・12年度版(『新谷川浩司全集1』)と重なっているところもあり、全集との違いを比較してみるのも面白いだろう。ところで、ほとんどの棋譜は谷川の勝局だが、対羽生だけは敗局もかなり紹介されている。ほんとに羽生のことだけは特別なんだなぁ…

なお、本書では各テーマの最後に、テーマのまとめとして「谷川流アドバイス」がある。(「佐藤流分析」「森内流分析」とほぼ同じ。ちなみに「羽生流分析」はない。)(2003Aug07)



【関連書籍】

[ジャンル] 
大局観・形勢判断
[シリーズ] 
最強将棋塾
[著者] 
谷川浩司
[発行年] 
2003年

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