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未来の定跡 8五飛戦法 |
[総合評価] B 難易度:★★★☆ 図面:見開き4〜5枚 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 読みやすさ:A 有段者向け |
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【著 者】 森下卓 | ||||
【出版社】 河出書房新社 | ||||
発行:1999年10月 | ISBN:4-309-72193-1 | |||
定価:1,400円 | 238ページ/19cm |
【本の内容】 |
プロローグ 節目となった3局 第1章 オーソドックスな中住まい(▲中住まい=9局) 第2章 一手の違い―スピード重視の銀立ち(▲5八玉-3八銀型=9局) 第3章 一路の違い―連係抜群の玉上がり(▲6八玉-3八銀型=11局) 第4章 ひねり飛車の力戦へ(2局) ◆内容紹介 この戦法が棋界地図を変えた!革命的新戦法のすべて!8五飛戦法は…基本的には三階建ての構造になっている。この立体構造によって強い攻撃力と強靱な守備力が生まれ、圧倒的勝率を誇るようになったのである。本書では、この8五飛戦法の全貌を明らかにする。形勢がはっきりする終盤まで踏み込んで解説した。 |
【レビュー】 |
横歩取り△8五飛戦法を最初に解説した本。定跡本ではなく、プロ棋士の実戦をもとに8五飛戦法のエッセンスを解説。 節目の3局は、「8五飛誕生の一局」「8五飛が注目された一局」「丸山八段(当時)が8五飛に目覚めた一局」。この3局を除いて、1999年に流行した形がメインで解説されている。8五飛戦法としては比較的初期の時代だ。当時は定跡が確立しておらず、著者も手探りの解説。解説自体は分かりやすい。 解説はテーマ図から優劣がつくまでで、終盤は省略されている(章末にまとめて載せられている)。序盤も前例と同じ場合は棋譜が省略されているのが残念だ(総譜は載っていない)。各章をできるだけ一気に並べれば少しは理解しやすいと思う。 『康光流現代矢倉』のような構成なら総合評価Aだったのだが・・・(2002Apr24) |