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■将棋の考え方

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将棋の考え方
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ヤング・レジャー(19)
現代将棋読本《入門編》
将棋の考え方
●定跡の暗記より詰めの形で理解しよう!
[総合評価] B

難易度:★〜★★

図面:見開き2〜4枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:C
解説:A
読みやすさ:B
初心〜中級向き

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【著 者】 内藤国雄
【出版社】 ひばり書房
発行:1974年1月 2076-311930-7108
定価:550円 223ページ/19cm


【本の内容】
第1章 将棋の基本 将棋の起こり/駒の名前と呼び方/駒の位置の表し方
/将棋とは?/駒の性能(動き方)/盤面の見方と呼び方
/先手・後手/駒の分類/王手/詰みとは?/投了/禁手
/引き分けのルール(千日手と持将棋)/段と級(強さの尺度)
53p
第2章 終盤
──詰み
詰め方─竜の威力─/詰め方(2)/歩の使い方/詰めろと必死
/「美濃」の崩し方/不成と歩詰め/空き王手/詰め将棋/
65p
第3章 序盤と中盤 序盤の感覚(1)/序盤の感覚(2)─角の頭─/角頭の歩突き
/飛先の歩について/玉の囲い方/振り飛車とは
/敵陣突破─攻めと受け─/良形と悪形/駒落ち将棋/将棋の戦い方
87p

◆内容紹介(はじめにより抜粋)
将棋習得の第一歩は、将棋進行の逆をたどること。すなわち「詰め」から始めるのが一番であるというのが私の考え。そこで本書は「詰め」に重点を置きました。やさしい詰めの例題や問題を追っていくうちに、駒の動きやいろいろなルールが具体的にはっきり呑み込めると思います。


【レビュー】
ユニークな入門書。

将棋の入門書は、ルールの次に解説するものは本によって違う。棒銀や四間飛車など代表的戦法の指し方を解説したもの、手筋を解説したもの、駒の損得や働きについて解説したものなど、さまざまだ。

本書はまず最初に「詰み」を解説。普通は頭金からなのだが、本書の場合は「龍を使った詰み」を最初に持ってきたところがユニーク。最強の駒を使うべし、というわけだ。「詰み」→「詰めろ」→「囲い崩し」と最終盤から順にさかのぼり、第3章でようやく序中盤の解説が始まる。

解説はいずれも将棋の本質に迫っている。本当の初心者には難しいかもしれないが、本書から始めた人は強くなるスピードが速いだろう。

ただ、本書はレイアウトが悪い。図面と解説がかなり飛んでいたりする。また、一つの盤面にA図とA'図(Aの変化形)を挿入するとき、なぜか回転させているため見づらくなっている。平行に並べればいいのに…

レイアウトさえ良ければAだった。惜しい。(2005Jun22)



【関連書籍】

[ジャンル] 
入門書
[シリーズ] ヤング・レジャー
[著者] 
内藤国雄
[発行年] 
1974年

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