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■コミック!将棋入門

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コミック!将棋入門
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コミック!将棋入門 [総合評価] C

難易度:★

図面:適宜
内容:(質)B(量)B
レイアウト:A
(2色刷、ルビ付き)
解説:B
読みやすさ:A
入門者向き

【画】 荒川清晃 【監修】 羽生善治
【出版社】 日本放送出版協会
発行:2001年3月 ISBN:4-14-016095-0
定価:1,400円 254ページ/21cm


【本の内容】
【編集協力】 小暮克洋

序章 ざしきわらし…? =27p
第1章 まずは基本の基本から =72p
第2章 詰みの実践、必至の実践 =54p
第3章 勝つのはカンタン…じゃない! =66p
第4章 歩、レベルアーップ =16p
終章 そもそもの出会いは…=17p

・【コラム】将棋盤や駒の種類は?/駒の持ち方は?/将棋はどこで生まれた?/玉の格言/飛車の格言/角の格言/金の格言/銀の格言/桂の格言/香の格言/歩の格言/強い人とやるのは得?/将棋の礼儀作法は?/詰将棋を解くコツは?/将棋道場ってどんなとこ?/詰めろと必至の違いは?/千日手、持将棋って何?/プロとアマの違いは?/どうしたらプロになれる?/コンピュータの実力は?/何手先まで考えたらいい?/強くなるための近道は?/先手は後手より有利?

◆内容紹介
小学生の歩くんと、千絵ちゃんはあるとき、ざしきわらしのナイスくんと出会う。なぜか、ナイスくんの姿はこの2人にしか見えないらしい。このナイスくん、クッキーも好きだが、将棋も大好き!そこで2人はナイスくんに将棋を習うことになった。すぐにおぼえて、さっそくクラスのガキ大将の源ちゃんと対局がはじまったが…。
コミックのおもしろさと、将棋のたのしさがマッチした入門書ここに登場。


【レビュー】
マンガで解説した将棋入門書。

【登場人物紹介】
※「 」内はp25〜26の紹介文〔右図〕緑字は独自に追加したものです。

遠野歩(とおの・あゆむ):「本書の主人公だが将棋はまったく知らないのだ!はたしてどうなることやら……」 千絵には「トーノフ」と呼ばれている。
連光寺千絵(れんこうじ・ちえ):「帰国子女でチェスを習得している、らしい」 本書のヒロイン。歩のクラスメート。ルー大柴のようなしゃべり方をする。チェスの知識は特に披露しない。
ざしきわらし:「北田旅館に住みついている妖怪。将棋を知らない人間を見ると教えたがるクセがある……らしい」 本書の解説役。普段は人間には見えないが、千絵に惚れて姿を見せてしまう。千絵に「ナイスくん」と名づけられる。
杉源太(すぎ・げんた):「中飛車の使い手で歩のクラスメイト」 多少将棋の心得があるらしい。
羽石若葉(はねいし・わかば):「歩たちの学校の先生。幼いころざしきわらしと将棋をやって遊んでいた」 序章と終章にのみ登場。
北田将介(きただ・しょうすけ):「北田旅館のご主人で羽石先生とは幼なじみ。なぜか羽生五冠王に似ていて、ざしきわらしの将棋の師匠」 序章と終章にのみ登場。

各章の内容を簡単に紹介していこう。

序章で、歩とざしきわらしは出会う。

 【序章】
 盤面の符号の読み方


第1章からは千絵が登場。さらにざしきわらしは「ナイス」と命名される。ここからは、歩・知恵・ナイスの3人で将棋の勉強をしていく。

 【第1章】
 初形、先後の記号(▲△)、自陣・敵陣、駒の種類と動き方、成る、駒の価値、禁じ手、駒がぶつかったとき、駒の交換、ヒモをつける

 【第2章】
 詰み、詰将棋(3手詰=10問)、詰めろと必至、数の攻め、勝手読み、必至問題(1手必至=4問/3手必至=4問)
 ※必至問題は2問セットになっている。上段は基本的な1手必至、下段は上段の形を想定すれば解ける3手必至。


少し将棋を覚えた歩は、第3章で源太(クラスメート)に挑戦するが、△原始中飛車にフルボッコにされる。

 【第3章】
 玉を持つのは目上、振り駒、駒は綺麗に並べる、挨拶、初手の意味、居飛車と振飛車、戦法名、囲い、位、当たり、手筋、感想戦


ナイス君の指導により、歩は原始中飛車の破り方を覚え、第4章で源太とリターンマッチ。この勝負は途中で終わる。終章はストーリーの締めで、将棋の勉強には特に関係なし。

基本的にマンガの中で解説されていくので、ルールや指し方を自然に覚えられるのは良い。詰みや必至の概念を早い段階で分かるようにしているところはポイントが高い。また、初心者同士の対局で非常に多い原始中飛車対策をしているのも良いところだ。

一方、マンガが絵・構成ともに雑な感じなのと、序章・終章がほとんど内容に関係ないのに多くのページが割かれているのがマイナスポイント。個人的には、トーノフが「…らしいよ」を連発するのと、千絵のポニテがいまいちなのがいただけない(笑)。

もう少し、丁寧に描いてあれば、なかなかの良書になったのにな、と思う。(2011Jun24)

※誤字・誤植等(第1刷で確認):
特にありませんでした。



【関連書籍】

[ジャンル] 
入門書
[シリーズ] 
[著者] 荒川清晃 
羽生善治
[発行年] 
2001年

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