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■365歩のユウキ!!!

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365歩のユウキ!!!(1) 少年サンデーコミックス
365歩のユウキ!!!
全4巻
[総合評価] C

絵:B
ストーリー:B
構成:B
キャラ:B

Comic Set is not found at Amazon.co.jp

【作】 西条真二 【協力】 田中寅彦
【出版社】 小学館
発行:2002年4月〜2002年11月 ISBN:
定価:410円(5%税込) ページ/18cm
365歩のユウキ!!!(1)
≪1巻≫
2002年4月
365歩のユウキ!!!(2)
≪2巻≫
2002年7月
365歩のユウキ!!!(3)
≪3巻≫
2002年9月
365歩のユウキ!!!(4
≪4巻≫
2002年11月


【本の内容】
◆内容紹介(第2巻「あらすじ」より抜粋)
浅草二中の一年生・紬勇気は、逃げ足だけが取り得のいじめられっ子。ある日、執拗に続くいじめから逃れようとユウキは校内のとある一室へと逃げ込むが、そこは超体育会系の武闘派集団として知られる将棋部の部室だった!


【レビュー】
中1の男の子が主人公の将棋漫画。

あらすじ:
いじめられっ子のユウキは、ある日いじめから逃れようと逃げ込んだ一室は、実は将棋部の部室だった。なぜか屈強な将棋部員たちを束ねるのは、ユウキと同じ1年生の女子・みもり。なぜか将棋をさせられることになったユウキだが、その隠れた才能をみもりに認められ、将棋部に入部することに。やたらと濃ゆいライバルたちと戦っていくうちに力を伸ばし、ついにはみもりとともに中学生名人戦に出場することに…。

将棋漫画ではありえないようなアクションや必殺技が本作のウリ。一例を示すと、

 ・第6話にて「スタンド」登場(その後第11話にて「ビジョン<心影>」と命名される)
 ・第14話にてユウキが「スーパーサイヤ人」化(…って、他のメジャーマンガをパクりすぎですよ(笑))

 ・真空アタック=駒を力いっぱい盤に叩きつけ、盤と駒がくっついてしまう。10秒将棋での最強(?)技。ネットでは使えない。リアルでも安物駒では使えない。
 ・夢幻陣=大駒を切って相手に渡しておき、自玉(穴熊)を攻めさせて大駒を入手し、一気に敵玉を詰ます。と金で攻められたらどうするつもりなんだ。
 ・スパイラル・ドリラー=対穴熊の端攻め。継ぎ歩に垂れ歩という、名前の割には渋い小技。
 ・富士山圧殺固め(フジヤマプレッシャー)=対振飛車の陣形で、堂門ブラザーズの得意技。名前の割には地味な戦法。
図面

上手くいっていたかどうかは別として、こういう発想は面白かった。

キャラの方ははっきり言ってめちゃめちゃ濃い。…が、濃い割に魅力的な奴がいない。ライバルキャラたちが「ちょっとこれはありえないだろ」というほどぶっ飛んでいるのに、主人公が「ちょっと情けなさすぎだろ」という感じ。

ストーリーも、「自分より強いやつを倒していく」と単調。勝負のアヤ・心理面にもう少し踏み込めればよかったのだが。

作者の西条氏は、打ち切り後に某所で「凡人努力型で将棋漫画を描けと言われたが、無理があった」と嘆いたそうだが、舞台設定の方がまずかったのでは? 氏の代表作『鉄鍋のジャン!』(Wikipedia)は上手くいっていたと思う(主人公が天才努力型ではあるが)。もっと面白くできたと思うので、残念。(2009Jul25)

○一般人にとって……ゴリラ最強?
○将棋ファンにとって……今ならコンピュータ野郎が優勝しちゃうかも。



【関連書籍】

[ジャンル] 
将棋コミック
[シリーズ] 
[著者] 西条真二 
田中寅彦
[発行年] 
2002年

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