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■しおんの王

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しおんの王(1) アフタヌーンKC
しおんの王
The Flowers of Hard Blood
全8巻
[総合評価] B

絵:A
ストーリー:A
構成:A
キャラ:B

≪コミックセット≫
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【画】 安藤慈朗 【原作】 かとりまさる
【出版社】 講談社
発行:2004年10月
   〜2008年5月
ISBN:
定価:560〜570円(5%税込) ページ/19cm
しおんの王(1)
≪1巻≫
2004年10月
[Kindle版]
しおんの王(2)
≪2巻≫
2005年5月
[Kindle版]
しおんの王(3)
≪3巻≫
2006年1月
[Kindle版]
しおんの王(4)
≪4巻≫
2006年7月
[Kindle版]
しおんの王(5)
≪5巻≫
2007年5月
[Kindle版]

しおんの王(6)
≪6巻≫
2007年10月
[Kindle版]

しおんの王(7)
≪7巻≫
2008年1月
[Kindle版]

しおんの王(8)
≪8巻≫
2008年5月
[Kindle版]

   

アニメDVD/オリジナルサウンドトラック(2007年秋からフジテレビ系の一部で放送された深夜アニメ)

しおんの王(1)
≪DVD1巻≫
2008年1月

しおんの王(2)
≪DVD2巻≫
2008年2月
しおんの王(3)
≪DVD3巻≫
2008年3月
しおんの王(4)
≪DVD4巻≫
2008年4月
しおんの王(5)
≪DVD5巻≫
2008年5月
しおんの王(6)
≪DVD6巻≫
2008年6月
しおんの王(7)
≪DVD7巻≫
2008年7月
しおんの王(8)
≪DVD8巻≫
2008年8月
しおんの王 オリジナルサウンドトラック
≪サントラ≫
2008年1月
しおんの王(DS)
≪DS用ソフト≫
2008年4月


【本の内容】
◆内容紹介(4巻・登場人物紹介より)
ある家庭を襲った惨劇。夫婦が惨殺され、なぜか子供だけが無事だった。子供は、将棋のプロ棋士の家庭に引き取られ、美しい少女に育つ。義父の影響か、その少女・紫音(しおん)も棋士になる道を選ぶが、将棋界で二人の女流棋士と出会う。
斉藤歩、二階堂沙織。三人はプロ昇格、はじめてのトーナメントと、棋士としての節目で激しくぶつかり合う。育った環境も、将棋の個性も違う三人の女流棋士は、好敵手として友人として、ひきつけられ合うのだった。


【レビュー】
両親を殺害された中学生女流棋士・しおんの成長と犯人をめぐる物語を描いた将棋漫画。

読む前は、冒頭の殺人現場から始まる話にドン引きだったり、3巻の表紙を見て「萌え系かよ!」と思ったりしたのだが(男女ともブサ面がほとんどいないので、ある意味間違ってはいない)、すみません!本当すみません!非常にシリアスなサスペンスで、同時にちゃんとした将棋マンガでした。(ただ、「しおん萌え」だった人は大勢いたようです(笑))

●登場人物紹介
安岡紫音
(やすおかしおん)
主人公。女流棋士。幼いころに両親を殺害されたショックで言葉を話せなくなった。会話はすべて筆談。しかし芯は強い。
斉藤 歩
(さいとうあゆむ)
女流棋士。しかし本当は男。病弱な母の治療費を稼ぐため、性別を偽り、女流棋士になる。育成会では紫音を負かし、無敗で女流棋士になった。男だと気づかれる前に賞金を稼ぐつもりだが、紫音には正体を明かしている。
3巻・7巻表紙。
二階堂沙織
(にかいどうさおり)
女流棋士。女流初段。羽仁名人と兄妹弟子。羽仁が自分の将棋ではなく、紫音vs歩戦に興味を持ったことに嫉妬し、本気で将棋に取り組むことを決意。
5巻表紙。
安岡夫妻 8年前、たまたま紫音の隣の部屋に住んでいた。両親を失った紫音を引き取り、現在では実の親子同然。夫はA級棋士。
羽仁 真
(はにまこと)
名人。ニヒル。怪しい(笑)。よく紫音たちの将棋の解説役になっている。女流三少女の沙織より先に、4巻の表紙を飾るほどの存在感。
羽仁 悟
(はにさとる)
羽仁名人の弟で、新進の実業家。アマプロオープントーナメントの主催者。ものすごく怪しい(笑)。
小林 デジタルホン社員。棋戦のスポンサーだが、将棋のことはどうでもよく、話題になりさえすればいいというスタンスで、名人や連盟関係者にはやや疎まれている。こいつも怪しい(笑)。


物語の基本ラインはサスペンスで、「しおんの両親を殺害したのは誰か?その動機は?」がテーマ。「しおんや歩の精神的&棋力の成長は?」が裏テーマ。『名探偵コナン』などのような推理モノではない。

サスペンスなので、これ以上のネタバレはできない。が、ちょっとだけ(笑)。壮絶な過去を背負いながら少しずつ成長していくしおんに対して、犯人の犯行動機はあまりにも理解不能に見える。しかし、一部のコアな将棋ファンなら、少しは理解できるのかもしれない。

ときどき盤駒の絵が手抜きになっているのは将棋漫画として少し残念…。いや、駒を描くのが非常に面倒くさいのは知っています。ただ、モニター画像のように正面から見たときに、落書きみたいな絵になってるのが、ちょっと。実際に盤に駒を並べて、撮影した写真を加工するとか、いろいろと手はあったと思うのだが。

なお、原作のかとりまさる氏は、元女流棋士の林葉直子であるとされている。なるほど、だから犯人が○○なのか…。(2010Nov22)

※余談だが、しおんの苗字「安岡」を打とうとして「やすおか」と入力したら、「泰阜」と出てきてビックリ。これで「やすおか」と読めるのかぁ。



【関連書籍】

[ジャンル] 
将棋コミック
[シリーズ] 
[著者] 安藤慈朗 かとりまさる
[発行年] 
2004年 2005年 2006年 2007年 2008年

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