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将棋ポケット文庫(134) 将棋 段・級試験問題正解 |
[総合評価] C 難易度:★☆ 〜★★★★☆ 見開き1問 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解答の裏透け:C 解説:B 読みやすさ:A 初級〜高段者向き |
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【著 者】 原田泰夫 | ||||
【出版社】 大阪屋號書店 | ||||
発行:1957年 | ISBN: | |||
定価:80円 | 200ページ/14cm |
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集文館ポケット将棋シリーズ 将棋段級判定教室 |
[総合評価] C 難易度:★☆ 〜★★★★☆ 見開き1問 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解答の裏透け:C 解説:B 読みやすさ:A 初級〜高段者向き |
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【著 者】 原田泰夫 | ||||
【出版社】 集文館 | ||||
発行:1972年 | 0376-98235-3055 | |||
定価:300円 | 200ページ/14cm |
【本の内容】 |
二十級問題=14問 十五級問題=10問 十級問題=10問 五級問題=10問 三級問題=3問 一級問題=3問 ──────── 初段問題=20問 二段問題=6問 三段問題=13問 四段問題=11問 ◆内容紹介(はしがきより抜粋) 私の解説はやさしいものばかり、初心者と共に原田あり。だが、本書は有段者が首を捻る問題も多い。「二十級から四段まで」各自の級、段が大体分るであろう。 |
【レビュー】 |
次の一手問題集。『将棋実力判定教室』の続編。 本書の特徴は、自分で段級を判定できること。ただし、基本的に「X段(級)問題を全て正解ならX段(級)認定」という、かなりハードルが高い設定になっている。制限時間は各問共通で20分と多めだ。 ヒントは50字程度、解説は100字程度で、以前に紹介した『将棋手筋100題』(1956/1958/1972)とほぼ同じ。本書では解答図も追加されている。 第1問〜第50問は級位者問題で、部分図での出題。10級問題までで必要なのは、3手先をちゃんと読めること。5級問題では5手先、3級・1級問題では5〜13手先まで読むことが求められる。 いちばん易しいレベルは第5問〔右上図〕あたり。さすがにこれはほとんどの人が分かるだろうが、「敵陣に入ったら必ず成る」という先入観があると解けない。1手先の両取り状態で、次に必ず駒得できることを理解する力も必要だ。 第51問〜第100問は有段者問題で、原田の実戦から。後手番の手を問う問題や、相手(原田ではない方)の手を問う問題もかなり多いので、ヒントは必ず読んでから取り組むこと。プロ高段からの実戦からの出題なので、一発で決まるような問題は少なく、初段・二段問題でも全問正解できる人はなかなかいないかと思う。 二段問題の第76問〔右中図〕はあまり見たことのない筋。ヒントは十字飛車の応用。こういう筋が実戦で決まれば、気分は爽快だろうなぁ。 四段問題の第97問〔右下図〕は、升田(後手)の好手。このように手順を組み立てられれば、立派な高段者だ。 本書は「将棋ポケット文庫シリーズ」(大阪屋號書店)のリニューアルではなく、「集文館ポケットブックスシリーズ」用に書かれたものらしい。そのため、『将棋手筋100題』と違って、棋譜の表記や漢字は全て現代風になっており、特に読みづらさは感じない。 棋力判定ができるとはいえ、対象棋力があまりにも幅広いため、読者一人が満足できる問題数は全体の1/3程度になってしまっているのが残念なところ。 安価で入手できるなら、高段者が力試しで取り組むのが良いかと思う。なお、現代の段級よりも相当にカラいので、自信をなくさないようにご注意。(2011Sep03) ※誤植・誤字等: p42 ×「▲6二飛又は△1二飛」 ○「▲6二飛又は▲1二飛」 p73第37問 後手の持駒に一歩ないと解説と合わない p105問題図 ×△6九玉 ○▲6九玉 p138解答図 ×▲9七金 ○▲9六金 p170 ×「▲同歩△同金は」 ○「▲同歩や▲同金は」 |