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■「将棋世界」誌の付録:1998年

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表紙 タイトル・著者・発行 内容 備考
中田章道短編詰将棋集 PART4 詰将棋集
中田章道短編詰将棋集 PART4

中田章道
1998.12(1)
9手詰オンリーの詰将棋問題集。タイトルからは分からないが、9手詰限定である。

問題図には、ヒントなし。解答は、図面1枚、解説約100〜220字。あまり詳しくはないので、変化を自分でしっかりと考えられる人向け。

本書の詰将棋には「ささやかな趣向」(はしがきより)が仕込まれている。
以下ネタバレ↓↓ (見たい方は反転させてください)

「ささやかな趣向」とは、玉の詰め上がり場所が1一〜1二〜1三〜…〜1九→2一〜…と「81格巡り」をしていること。ただし、No.39までしかないので、最後は5三までとなる。このことはNo.20の解答で明かされ、「賢明な読者はお気づきと思いますが」とあるが、私は全く気づきませんでしたorz 「なんか中段玉、入玉形が多いなぁ…」とは思ったんですが。

そうそう、本書では問題図での玉の位置は、通常(一段目〜三段目)が22問(56%)、中段玉(四段目〜六段目)が7問(18%)、入玉形(七段目〜九段目)が10問(26%)となっており、全体の半分近くが中段玉以上なので、苦手な方はこれを機に克服を(笑)。

なお、「全体的にはやさしい構成」(はしがきより)とあるが、これは詰将棋作家としての謙遜であって、「難解作ではない」くらいの意味。ひと目で解けるような問題はほとんどなく、9手詰としてはLv.4〜7くらいだと思う。

マイルールの「3分考えて何も閃かなかったら解答を見る」では、5割ちょっと解けて、2割くらいは筋は合ってたけど変化が詰められなくて、残り3割は解けなかったパターンでした。(2017Jan26)
 
電光石火の詰み 詰将棋集
電光石火の詰み

関屋喜代作
1998.11(1)
7手詰オンリーの詰将棋問題集。タイトルからは全く分からないが、7手詰限定である。

問題図には、ヒントなし。解答は、図面1枚、解説約260字。解説の1/3前後は作者のコラムが入ることが多い。作品の感想や将棋の上達法から、作品とは全く関係ないエピソードまでいろいろだが、「次は何を言ってくれるんだろう」的な期待感がある。

本書の詰将棋は簡素な形が多く、いかにも易しそうで、「思わず解いて見たくなる形」が多い。しかし実際は、有力手がたくさん目につき、エアポケットに陥りやすい。

答えを見ると案外優しいようにも思えるが、7手詰としてはやや難しめの問題が多いと思う。特にNo.1〜8くらいまではなかなか解けなかった。

あえて言えば、「邪魔駒消去」が多い感じなので、その意識を高めておくと少しは解きやすいかも。

本書で易しい方の問題と、難しい方の問題を1題ずつ挙げておこう。No.35は実戦形の手筋モノなので、少し慣れていれば易しく、7手詰Lv.3くらい。No.38は4x4マスで狭いが、変化も多く、3手目が見えにくい。7手詰Lv.8くらいと思う。(2017Jan19)
 
定跡次の一手 定跡再確認!! 矢倉▲3五歩早突き戦法 次の一手集
定跡次の一手
定跡再確認!!
矢倉▲3五歩早突き戦法

所司和晴
1998.10(2)
矢倉▲3五歩早突き戦法を解説した本。(戦法名の命名は所司)指され始めたのは1990年ごろで、いろいろな場所で戦いになるのが特徴。

〔左図〕のように、▲3七銀を上がらずに▲3五歩と歩交換を図る。素直に△同歩だと、1歩を手にしながら角を捌く、手順に玉を囲える、右銀を好位置(▲3六銀)に配置しやすいなど、先手にメリットが多い。なので、〔左図〕から△6四角▲1八飛で〔右図〕がプロの基本図になる。


昔は▲1八飛が悪形と見られていたが、飛先不突き矢倉は2筋に飛がいなくてよいので、見直された。

〔右図〕の局面は手が広く、△3五歩、△8五歩、△5三銀、△7三角、△7二飛、△9四歩、△3一玉などがある。

本書では、△3五歩と△8五歩の変化を中心に、先手が△6四角を目標にする指し方をメインに扱う。角を目標に、▲7五歩や▲8六歩など矢倉側の歩を突き上げる筋が多い。

1998年当時は、▲3七銀戦法の次に多い作戦だったそうだ。2017年現在では、プロではほとんど指されていないが、特に先手が不利だという訳ではなかったと思う。確か、▲4六銀-3七桂の方が、玉が堅くて攻撃力もあるので主流になったはず。後手の反発策や急戦策でその前提が崩れたので、再び本作戦の復権もあるかもしれない。(2017Sep24)
 
大五郎の痛快5手7手 PART2 詰将棋集
大五郎の痛快5手7手 PART3

佐藤大五郎
1998.09(2)
5手詰・7手詰の詰将棋問題集。前作(1998年2月号付録)から7か月ぶりの登場。

No.1〜20 5手詰
No.21〜39 7手詰

問題図には、ヒントなし、手数表示なし。
解答は、図面1枚、解説約160〜200字で、失敗手・変化にも触れており、まずまず詳しい。

5手詰には中段玉や入玉形がときどき登場する。

No.21〔右図〕は、最後の変化の詰み形が見えづらくて、かなり苦戦させられた。

全体的に、詰み形がイメージできるかどうかで難易度が大きく変わる感じがした。詰将棋に慣れていない人には難しく感じるかもしれない。慣れてくれば、「5手詰にしては難しい問題だと思う」(p38)などと書かれていても、それほどではない。(2017Aug29)
 
大五郎の痛快5手7手 PART2 詰将棋集
大五郎の痛快5手7手 PART2

佐藤大五郎
1998.02(1)
5手詰・7手詰の詰将棋問題集。

No.1〜20 5手詰 難易度★3〜★3.5
No.21〜39 7手詰 難易度★3.5〜★4.0

問題図には、ヒントなし、手数表示なし。
解答は、図面1枚、解説約160〜200字で、失敗手・変化にも触れており、まずまず詳しい。

5手・7手としては、やや難易度高め。並べ詰めをLv.1、5手・7手の難易度MAXをLv.10とすると、Lv.4〜8といったところ。5分以上考え込まされる問題もチラホラあった。

ときどき、桂や香が並びまくっていたり、△1一桂や△2一香などの不自然な配置がちょこちょこあるのが「大五郎流だなぁ」という感じがする。(2017Jan12)
 


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