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■急戦!振り飛車破り(4)徹底4五歩早仕掛け【まとめ】

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急戦!振り飛車破り(4)
徹底4五歩早仕掛け
 
【著 者】 所司和晴 【編】 週刊将棋
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:1992年5月 ISBN:4-89563-565-1
定価:971円 238ページ/19cm


第1章まとめ

基本図
手数=27 ▲4五歩 まで
4五歩早仕掛けの狙いは、角交換から飛車先の突破。基本図から△6四歩▲3七桂△7四歩▲2四歩△同歩▲4四歩△同銀▲4五歩で後手は△同銀(A図)か△5三銀(B図)。
A図
手数=36 ▽4五同銀 まで
【△2四同歩−△4五同銀型】
A図では▲4五同桂以下、△8八角成▲同玉△4五飛なら▲2三角、△4五同飛なら▲3三角成△同桂に▲2三角でも▲2四飛でも良い。また、▲3三角成△同桂▲8八角も有力。(四間飛車道場第4巻によれば、▲8八角以下△3六銀▲3三角成△4七歩で先手不利。4二飛にヒモがついているのが大きい。)
B図
手数=36 ▽5三銀 まで
【△2四同歩−△5三銀型】
B図からは、▲3三角成△同桂▲2四飛△4五桂▲同桂△同飛に、▲4六歩△4一飛▲2三飛成でも、単に▲2一飛成でも居飛車指しやすい。
C図
手数=32 ▽2四同角 まで
【△2四同角型】
▲2四歩に△同角(C図)は有力。以下、▲4四歩△同銀に▲4五歩△3三銀▲4七銀も一局だが、▲2四飛△同歩▲3一角も面白い攻め筋。
D図
手数=29 ▲4六銀 まで
【米長流】
桂を跳ねずに▲4六銀(D図)は米長流と呼ばれる作戦。以下、△4五歩なら▲3三角成△同桂▲3七銀引△2二飛▲3一角△2一飛▲6四角成で良いが、△6三金で難しい。
E図
手数=26 ▽5四銀 まで
【玉頭銀】
基本図に至る前、△5四銀(E図)が振飛車の有力な手段。これを避けるなら▲4六歩でいったん▲6八金直と待機し、△5四歩▲4六歩△6四歩▲4五歩(F図)の手順が無難。
F図
手数=29 ▲4五歩 まで
【▲6八金直型】
F図からは基本図と同じ手順の戦いになるが、形の違いがどちらに幸いするかは難しいところ。先手にとっては△8四桂の筋が常に悩ましい。
G図
手数=33 ▲4七銀 まで
【▲6八金直型−二枚銀】
6八金直型では、▲4七銀(G図)の二枚銀が有力な作戦。以下△7三桂▲2四歩△同歩▲3五歩△同歩▲4四歩△3四銀▲4六銀左で▲4五桂から角交換を狙う。
 

◆この戦型のポイント

(1)6九金型の場合
居飛車陣は柔軟性のある形で、▲5九銀や▲6八銀と引いた形がかなりの抵抗力を示す。桂馬を持ち合うことが多い戦型なので、銀の進退がスムーズなのは大きなメリット。互角に捌き合って先手を握っていれば、ほぼ攻め合い勝ちと見てよい。

(2)6八金直型の場合
この形は振飛車の桂馬の絡みに当たりが強いので、特に△8四桂の筋には注意が必要。ただし、押さえ込む将棋になれば陣形の厚みが生きる展開。


第2章まとめ

基本図
手数=17 ▲3六歩 まで
先手は▲3六歩(基本図)で急戦を明示。以下▲4六歩〜▲3七桂で仕掛けを狙うが、対する後手の指し手によって仕掛けの手順が微妙に変わってくる。
A図
手数=23 ▲4五歩 まで
【△7二銀−△5四歩−左金保留−△2二飛型】
A図は仕掛けが最もわかりやすく決まる形。以下△4五同歩に▲5五歩が仕掛けのポイントで、△同角なら▲同角△同歩▲4五桂で先手優勢。(後手は▲4四角、▲5四歩、▲4三歩のすべてを同時に防ぐことができない。)
B図
手数=23 ▲2四歩 まで
【△7二銀−△5四歩型】
B図の形では▲2四歩から仕掛ける。以下△同歩▲4五歩△同歩▲5五歩で先手良し。
単に▲4五歩から仕掛けると、△3五歩の反撃が厳しい。
C図
手数=24 ▽3五歩 まで
【△7二銀−△4三銀型】
C図の形なら▲4五歩から仕掛けても良い。対して△3五歩(C図)なら▲同歩と取り、以下△4五歩▲3三角成△同飛▲2四歩△3六歩▲2三飛成△3五飛に▲2五飛で先手良し。
D図
手数=23 ▲4五歩 まで
【△7二銀−△2二飛(5筋不突き)型】
D図の形には▲4五歩(D図)△同歩▲5五歩が定跡。以下、△4三銀(△4四角もある)▲4五桂△4四角に、▲3七銀から▲4六銀と繰り出して先手十分。
E図
手数=23 ▲4五歩 まで
【△7二銀保留−△4三銀型】
△7二銀を保留したE図の形には、▲4五歩(E図)△4二飛▲2四歩△同歩▲4四歩△同銀▲4五歩と仕掛けて先手良し。後手は△4三銀を△2二飛にかえて待機するのが最善。
F図
手数=27 ▲5五歩 まで
【▲5七銀左型】
F図の形からは、▲5五歩(F図)△同歩▲4五歩と仕掛ける。以下△5三銀▲4六銀△5六歩▲4四歩△同銀▲4五歩△5三銀▲3三角成△同桂▲8八角で難しい将棋。
G図
手数=21 ▲4五歩 まで
【超急戦】
桂を跳ねずに▲4五歩(G図)はギリギリの超急戦。以下△同歩▲5五歩△同歩▲3七桂△5六歩▲2四歩△同歩▲4五桂△8八角成▲同銀で難解な攻め合いとなる。
 

◆この戦型のポイント

(1)△7二銀優先型
振飛車が△7二銀を優先させた場合は右翼の備えが甘いので、居飛車の仕掛けが成功する。ポイントは、▲5五歩の突き捨て(または位取り)と▲2四歩のタイミング。

(2)△7二銀保留型
振飛車が右翼の備えを優先すると、居飛車の攻めも簡単にはいかない。左銀を活用するか、▲3七桂を省略して一手早く仕掛けることになるが、どちらも勝ちきるまでは大変。ポイントは後手の反撃に丁寧に対応し、先に食いつく形を作ること。


第3章まとめ

基本図
手数=25 ▲4五歩 まで
中飛車が△3二金を保留すると、▲4五歩(基本図)の仕掛けが生じる。以下△同歩は▲3三角成△同桂▲2四歩△4六角▲2三歩成で先手有利なので、後手は△5五歩か△3二金。
A図
手数=26 ▽5五歩 まで
【△5五歩反発型】
△5五歩(A図)は先手の攻めに乗って捌く狙いだが、以下▲2四歩△同歩▲5五角△3二金▲3七桂△5四飛に、▲7七銀で居飛車十分。
B図
手数=26 ▽3二金 まで
【△3二金無難型】
△3二金(B図)は手堅い構え。以下先手には▲4四歩△同銀▲3七桂△4二飛に、▲2四歩△同歩▲2五歩と継ぎ歩で攻める順と、▲4六歩とじっくり指す順があり、先手十分。
C図
手数=25 ▲4五歩 まで
【5筋不突き中飛車(ヒデちゃん流中飛車)】
5筋不突き中飛車には、基本図と違う攻め方が必要。C図以下△4五同歩には▲2四歩△8八角成▲同玉△2四歩▲7七角が正しい手順。


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