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■第55期将棋名人戦

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第55期将棋名人戦 [総合評価] C

難易度:★★★☆

図面:見開き2〜3枚
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A
解説:B
読みやすさ:A
中級以上向き

【編 者】 毎日新聞社
【出版社】 毎日新聞社
発行:1997年7月 ISBN:4-620-50475-0
定価:1,400円 189ページ/19cm


【本の内容】
【名人】羽生善治 【挑戦者】谷川浩司 (奪取)
 

先−後

戦型 観戦記  
第1局 ○谷川−羽生● △ウソ矢倉→相矢倉▲4七銀△6三銀型 福井逸治 32p
第2局 ○羽生−谷川● 3手目▲7八金→角換わり相腰掛銀 清水孝晏 26p
第3局 ○谷川−羽生● 3手目▲7八金→角換わり△棒銀 甘竹潤二 22p
第4局 ●羽生−谷川○ 相矢倉△5五歩早交換→矢倉中飛車 加古明光 26p
第5局 ●谷川−羽生○ 3手目▲7八金→角換わり相腰掛銀 加古明光 26p
第6局 ●羽生−谷川○ 相矢倉△速攻棒銀 井口昭夫 26p

・盤側の記(加古明光)=14p
・歴代名人の顔=10p
・名人戦55期の全記録=2p
・第55期A級順位戦成績表=1p


【レビュー】
第1局終盤名人戦の観戦記。

名人連続3期の羽生と、通算4期で永世名人が懸かった谷川の対決。谷川は冬の竜王戦で羽生を破っているものの、その次の王将戦では4タテを喰っているので、この名人戦での復活なるかが注目された。

戦型を見ると、両者とも序盤の可能性を探った趣向が目立つ。第1局は結局オーソドックスな同型矢倉になったが、積極的に序盤から良さを求める両者の充実が窺える。終盤に絶対の自信を持つ両者が、同じ錯覚をするという珍事もあった。右図は第1局の終盤。谷川は図の▲4一銀を詰めろと信じ(打った瞬間、詰めろでないことに気づいた)、羽生も詰めろを信じて△6三飛とした。

また、谷川が猛然と寄せた第3局は、並べる価値が高いと思う。

観戦記では「第一局は両者見損じの決着。第二、三局は一方的な将棋で内容は今ひとつ」(82p)などと書いているが、「一方的だから内容が悪く、混戦ならば好局」というわけではない。要は「見どころがあるかないか」だと思う。その意味で、今期の6局は面白い点が多く、ぜひ一度は並べていただきたいシリーズだ。(2005Jun15)



【関連書籍】

[ジャンル] 
名人戦観戦記
[シリーズ] 
[著者] 
毎日新聞社
[発行年] 
1997年

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