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■実戦解説 中原の自然流

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実戦解説 中原の自然流
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実戦解説 中原の自然流 [総合評価] C

難易度:★★★☆

図面:見開き7〜8枚
内容:(質)B(量)C
レイアウト:A(2色刷)
解説:A
読みやすさ:B
中級〜有段向き

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【著 者】 中原誠
【出版社】 東京書店
発行:1973年8月 0076-10415-5139
定価:680円 252ページ/20cm/H.C.


【本の内容】
第1章 入門まで (1)最初の棋譜 千葉五郎二段vs中原(7歳),飛落 40p
(2)気合に押されて逆転負け 池田修一四級vs中原四級
(3)運が良かった一局 塚田正夫九段vs中原三級,飛香落
第2章 奨励会のころ (4)転機となった一局 安恵照剛二級vs中原二級,関東奨励会 52p
(5)良き競争相手 山口英夫二段vs中原初段,関東奨励会Bクラス
(6)四段への登竜門 桐山清澄三段vs中原三段,奨励会東西決戦
第3章 想い出の
棋聖戦
(7)自信を持った一局 米長邦雄五段vs中原四段,第7期棋聖戦予選 56p
(8)タイトル戦初舞台 山田道美棋聖vs中原五段,第11期棋聖戦第3局
(9)念願の棋聖位 山田道美棋聖vs中原六段,第12期棋聖戦第4局
第4章 試練のとき (10)貴重な敗戦 内藤国雄八段vs中原棋聖,第15期棋聖戦第2局 56p
(11)昇級の大一番 芹沢博文八段vs中原七段,B級1組順位戦
(12)最後まで努力する 大山康晴十段vs中原八段,第9期十段戦第1局
第5章 名人への道 (13)天王山の一戦 升田幸三九段vs中原八段,第26期A級順位戦 44p
(14)幸運な名人位 大山康晴名人vs中原八段,第31期名人戦第7局

◆内容紹介(まえがきより抜粋)
この本には、わたしが七歳のときから名人位獲得までの棋譜を集録しました。私にとっては初めての実戦集ですので、非常に意義深いものといえます。(中略)名人も初めは素人。一局一局、じっくり取り組むことで、道が開けてきたのだと思います。


【レビュー】
中原名人(当時)の初・自戦記集。なんと入門時の7歳(!)時から、名人獲得にいたるまでのさまざまな対局の中から、中原自身が思い出に残っている棋譜をピックアップして解説している。「思い出」が選局のポイントなので、中には敗局も含まれている。

並べてみて特に目を引いたのは、最初の3局だった。7歳とは思えない、級位者とは思えない指し回しが光る。ほかには、第10局目の内藤戦。近年の中原は相掛かりなどで独特の急戦をいくつも開発してきたが、その原点となったのがこの内藤戦。横歩取り空中戦で敗れたのが、それまでの持久戦志向から急戦志向へ目覚めさせるきっかけとなったそうだ。

図面には駒形を採用し、バックが薄オレンジ色となっていて見やすい。一方で、棋譜にも駒形が使われているのは慣れるまでは見づらい。東京書店の本に独特の構成であるが、一長一短。

全部で14局は、自戦記集としてはやや少なめ。その中でもプロ四段以降は8局と少ない。中原のファンならば割りと読み甲斐があると思う。それ以外の一般ファンには普通の一冊。(2004Sep26)



【関連書籍】

[ジャンル] 
自戦記
[シリーズ] 
[著者] 
中原誠
[発行年] 
1973年

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