(カバーなし) zoom |
オール二色図解詰将棋シリーズ 二上の詰将棋傑作選 |
[総合評価] A 難易度:★★〜★★★ 見開き1問 内容:(質)A(量)B レイアウト:A(2色刷) 解答の裏透け:B 解説:A 初級〜向き |
||
【著 者】 二上達也 | ||||
【出版社】 日本文芸社 | ||||
発行:1977年10月 | ISBN: | |||
定価:650円 | 212ページ/18cm |
(改題版) zoom 将棋タウンさんthx! |
オール二色図解詰将棋シリーズ 詰将棋・初歩の初歩 一人で楽しめるやさしい三・五・七手詰 |
[総合評価] A 難易度:★★〜★★★ 見開き1問 内容:(質)A(量)B レイアウト:A(2色刷) 解答の裏透け:B 解説:A 初級〜向き |
||
【著 者】 二上達也 | ||||
【出版社】 日本文芸社 | ||||
発行:1978年11月 | ISBN: | |||
定価:650円 | 212ページ/18cm |
【本の内容】 | ||||||
・詰将棋=計100問
◆内容紹介 |
【レビュー】 |
3手詰〜7手詰の詰将棋問題集。 最初の6〜7問は、紛れのほとんどない易しい問題だが、徐々に難しくなってくる。とはいえ、難問はほとんどない。レベル的にはLv.1〜Lv.6くらいだろう。 以前『二上の詰め将棋』をレビューしたときに「“持ち駒がカナケのみ”が非常に多い」と書いたが、本書の詰将棋はどちらかといえば軽い形が多い。もっとも、3〜7手と短いので、カナケで作るのが難しかったのかも。 本書はヒントと解説が非常に充実している。紛れや変化の解説も詳しいし、作品に対する感想や考え方のコツなども書かれているので、読み応えがある。単に「答え合わせ用の解説」ではなく、「解説も作品の一部」になっている。下記に第59番のヒントと解説を引用しておく。(解説はネタバレ防止のため棋譜を伏せます) [ヒント] 駒配置によって、ある程度玉の動向はわかるものです。 本局では4四香と4六歩の配置が暗示的です。 しゃれた開き王手と続く強手により脱出は不可能になります。 [解説] 4四香、4六歩の配置があるので、その方面へ追うことは容易に想像されます。 ▲…の開き王手が巧妙な着手、△…以外は▲…で詰みます。 銀不成の狙いは次の▲…です。 △…の逃げ出しなら、ちょうど4六歩が待っていて▲…まで、△…▲…も正解手順です。詰みあがり図は△…▲…にしました。 5四歩の配置が少々気になるところです。三手目▲…で▲…△…▲…△…▲…の詰みがあっては仕方がありません。 超短手数の詰将棋ばかりなので、本書を「傑作選」と言っていいかどうかは微妙。しかし「多くの人が楽しめる詰将棋集」としての出来は非常に良かった。問題数100問はあまり多くないが、十分楽しめたのでやや甘めながらAを贈呈。(2005Oct28) |