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池田書店の実用新書(31) 将棋格言で初段を 大山名人の将棋教室 |
[総合評価] B 難易度:★★★ 図面:見開き2〜4枚 内容:(質)B(量)B レイアウト:B 解説:A 読みやすさ:B 中級〜上級向き |
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【著 者】 大山康晴 | ||||
【出版社】 池田書店 | ||||
発行:1969年3月 | ISBN: | |||
定価:430円 | 237ページ/20cm/H.C. |
【本の内容】 | ||||||
収録格言数=46 掲載格言一覧
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【レビュー】 |
将棋格言集。 格言一つにつき、テーマ局面が一つずつ。4〜6ページを使って、その局面を丁寧に解説している。「初段を目指す人」向けの割には、やや難度の高い局面が多い。そのためか、解説が格言と関係のない枝葉の方へズレがちなのが惜しい。 掲載格言は基本的なものがほとんど。古語的な表現を現代的に修正しているところが工夫。 ちょっと変わったところでは、中盤編の「歩切れの攻めは続かない」。少々駒損でも、攻め側が歩切れになるなら受けきれる、というもの。「歩のない将棋は負け将棋」「一歩千金」などに似ているが、受ける立場で相手の歩切れを見越して戦うところが面白い。受けの大山らしい格言だ。他に「下段の金は飛打ちに強し」も大山らしい解説がされている。 「横歩を取らせるな」など、やや古めかしい格言もあるが、全体的には良質だと思う。(2005Jun11) ところで、54pで「舟囲いの基本型から▲6八銀と上がった形」を「金波城」と紹介しているが、まったく定着していない。ていうか、初めて知った(笑)。もともとは『将棋の指し方』で命名したものだそうだ。 |