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■観る将のすすめB ルポ 将棋ソフト不正使用冤罪事件 三浦弘行九段はなぜ疑われたのか | < 前 | No.---- | 次 > |
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観る将のすすめB ルポ 将棋ソフト不正使用冤罪事件 三浦弘行九段はなぜ疑われたのか |
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【著 者】 葵あすか | ||||
【出版社】 ジャパンパブリッシャーズ | ||||
発行:2023年2月 | ISBN:(電子書籍) | |||
定価:580円(10%税込) | 122ページ/約1.5MB |
【本の内容】 |
疑惑 砲撃 交錯 潔白 収束 回生 ◆内容紹介 2016年10月、将棋の三浦弘行九段が突如、将棋ソフトの不正使用をしたとして日本将棋連盟から一方的に処分を言い渡された。 三浦弘行九段は、竜王戦という将棋界の最高棋戦の挑戦権を一方的に剥奪されその機会を失った。 その後、調査が行われ不正は行われていないことが明らかになった。 つまり、無罪。潔白であった。冤罪である。 しかし、当時挑戦者に決まっていた竜王戦の出場は果たせなくなってしまった。 これは将棋界における最大の事件である。 そして、2023年現在、当時のこの事件について振り返ってみようとしても、当時の記録をまとめた書籍やドキュメンタリー等が全く存在しないことに気づいた。 将棋界は現在、近年は藤井聡太竜王の影響もあり空前のブームになっている。 映画に関しては、最近のものだけでもかなり多く制作されている。また、漫画やライトノベルなども将棋を題材にしたものは非常に多い。 それにも拘わらず、近年の将棋界最大の事件であった本件に関しては全く何も存在していない。 これは「なかったこと」にしようとしているようにしか思えてならない。 将棋界はしばしば「将棋村」と揶揄される。 これは、将棋連盟を頂点とした序列構造が形成されて、古くからの秩序を保った排他的な社会が色濃く残っているとされているためである。 それは将棋連盟だけでなくメディアや記者にも及んでいる。 例えば、それは本件の加害者の一人であった久保利明王将に対するメディアの質問の姿勢からも垣間見ることができる。 「昨年から続いている将棋ソフトの問題ですが、王将戦七番勝負が終わった区切りということで、コメントをいただきたいのですが」 この質問自体がまるで及び腰である。将棋界にはジャーナリズムが存在しないことを象徴している。 本事件の全貌を書き記した書籍の発行をしようとしても、恐らく将棋連盟側が拒否をしているのだと推察している。 本書は、当時の事件の状況を記録として残すものである。 勘違いして頂きたくないのは、私は決して将棋界をダメ出しするために本書を執筆したのではない。 むしろ、将棋界を応援しており、将棋の普及、発展を強く望んでいる将棋のひとりのファンであると自認している。 だからこそ、この事件を決して闇に葬らないようにするために、このような形で残しているのである。 これは『観る将のすすめ』シリーズの3巻目です。 |
【レビュー】 |
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