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毒親の呪いの鎖を断ち切る女流棋士の話 (電子書籍) |
[総合評価] B 絵:B ストーリー:B 構成:B+ キャラ:B+ |
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【著 者】 納豆まぜお | ||||
【出版社】 - (電子書籍) | ||||
発行:2019年9月 | ISBN:- | |||
定価:0円 | 36ページ/約42MB |
【本の内容】 |
◆内容紹介 上品、優雅、清楚。だがその胸の内には熱くたぎる想いがある。女流棋士・東堂光が頂点を目指し、過去のトラウマと向き合い闘う…! |
【レビュー】 |
タイトルの通り、「毒親の呪いの鎖を断ち切る女流棋士の話」。 〔あらすじ〕 美人女流棋士・東堂光の母親は、人生すべてに干渉してくる“毒親”。光は母親の呪縛を振り払えるか。 〔主な登場人物〕 [東堂光(とうどう・ひかる)] ・22歳、♀。容姿端麗。 ・女流三段。倉敷藤花に挑戦中。 ・名門・東堂家のお嬢様。 ・母親の干渉がひどく、呪縛から逃れたいと思っている。 [蝶野美穂(ちょうの・みほ)] ・28歳、♀。ガサツ・男勝り・頑固(自称) ・女流棋界の第一人者。女流タイトルの倉敷藤花を7連覇中。 ・両親が離婚し、将棋道場が家替わりだった。 ・ストリートチルドレン撲滅活動をしており、自身も養子を含めて8人の母。 [猪狩(いがり)] ・九段。 ・光の師匠。 ・発言が軽すぎて、TVで進行役によく叱られる。 ・本当は優しい? 〔総評〕 無料の読み切りとしては、非常にクオリティが高いです。表紙だけ見るとセクシー系かと思ってしまいますが、ちゃんとしたストーリーものでした。 主人公と母親との対立構造に加え、主人公とライバルの対比のさせ方、主人公と師匠の関係、投了の所作への伏線の引き方など、短い中に複数の要素が詰め込まれ、それらがしっかりと絡み合っているので、各々の設定自体はありがちな感じなのですが、上手くできているなと思いました。オチがしっかりついているのも◎。 主人公以外の主要3キャラ(母親、蝶野、猪狩)を主役にしたエピソードも見てみたいですね。次回作があれば期待したいです。 ただ、絵はまだ進化の余地があると思いますし(美麗に行くのか、個性のある絵に行くのかも含めて)、キャラももう少し作り込めそうな気がします。通常の単行本と同じくらいのお金を払うとしたら、現状のままだともう少し厳しい評価になるかもしれません。 (2019Oct20) |