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将棋の定跡(1) 現代矢倉の基礎知識(上) |
[総合評価] B 難易度:★★★★☆ 図面:見開き4枚(右1左3) 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 読みやすさ:B 有段向き |
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【著 者】 中村修 【編 者】 週刊将棋 | ||||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | ||||
発行:1994年3月 | ISBN:4-89563-591-0 | |||
定価:1,165円 | 217ページ/19cm |
【本の内容】 |
・3七銀戦法=152p ・3七銀早上がり=60p ◆内容紹介 序盤研究が進んで一手たりともおろそかにできない矢倉戦。知らなきゃ勝てない現代矢倉。攻撃力に富む3七銀戦法のすべてを中村修・元王将がわかりやすく示す。図面も豊富に、戦型別にあらゆる変化に即して解説。上巻。 |
【レビュー】 | ||
相矢倉▲3七銀戦法の定跡本。タイトルに“基礎知識”とあるが、かなり専門的な定跡書。 図面は豊富だが、読みこなすには有段者の読みと形勢判断が必要だと思う。 第1章では、先手が玉を囲ってから▲3七銀と上がる戦法(左下図)がテーマ。本書では、先手の狙いである「4六銀-3七桂型」を後手が阻止する指し方をメインに解説してある。 第2章では、先手が玉を囲わずに▲3七銀を急ぐ指し方(右下図)がテーマ。互いに玉が薄いため、激しい戦いになりやすい。 矢倉の定跡の進歩は速く、現代では左下図からの▲4六銀-3七桂型を阻止するのは難しいという見解が主流。しかし、新手が出て見直される可能性もあるし、定跡の進化をたどるのも良いと思う。(2002July10)
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