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急戦!振り飛車破り(2) 徹底左4六銀 |
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【著 者】 所司和晴 【編】 週刊将棋 | |||
【出版社】 毎日コミュニケーションズ | |||
発行:1991年12月 | ISBN:4-89563-558-9 | ||
定価:971円 | 222ページ/19cm |
第1章まとめ |
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基本図 | 手数=30 ▽5四歩 まで |
6四歩型の基本図。ここで先手には A=一気の決戦、 B=銀を組み換える準急戦、 C=5筋を絡めての攻め の作戦がある。 |
A図 | 手数=35 ▲3八飛 まで |
◆2筋突き捨て型 基本図から▲3四歩△同銀▲2四歩△同歩▲3八飛(A図)とすると、以下△4五歩から飛角銀が総交換される華々しい展開となる。 |
B図 | 手数=35 ▲3七銀引 まで |
基本図から▲3四歩△同銀▲3五歩△4三銀▲3七銀引(▲3七銀上)で準急戦。銀を組み換えて、4筋からの攻めを狙う。(B図) |
C図 | 手数=31 ▲5五歩 まで |
基本図から▲5五歩(C図)と突く手も有力。5筋を絡めての攻めは破壊力抜群で、受け損ねると後手陣は一気に崩壊してしまう。 |
A1図 | 手数=33 ▲3八飛 まで |
2筋の突き捨てをいれずに▲3八飛(A1図)は失敗する。以下△4五歩▲3三角成△同飛▲8八角△4六歩▲3三角成△同桂▲3四飛と進むが…… |
A2図 | 手数=42 ▽4三金 まで |
A2図の△4三金が先手を握る力強い好手。次の△4四角の味がよく、これは振飛車有利の分かれ。 |
A3図 | 手数=45 ▲2四飛 まで |
2筋を突き捨てて▲3八飛がポイント。これならA2図のように進行したとき、▲2四飛が残り(A3図)先手良し。当然、後手は変化する。 |
A4図 | 手数=42 ▽3七歩打 まで |
A図から△4五歩▲3三角成△同飛▲8八角△4六歩▲3三角成△3七歩と進んだ局面がA4図。▲同飛に△3六歩の連打が狙いで、比較的新しい手。 |
A5図 | 手数=50 ▽5六銀 まで |
A4図以下──▲3七同飛△3六歩▲同飛△4五銀▲3五飛△3三桂▲同飛成△5六銀と進んだA5図では、狙いにはまり先手不利。 |
A6図 | 手数=49 ▲4七同銀 まで |
A4図以下──▲3七同飛△3六歩▲3四馬△3七歩成▲同桂△4七歩成▲同銀ならA6図。以下極めて難解な寄せ合いとなる。 |
A7図 | 手数=36 ▽3六歩打 まで |
A図で△3六歩(A7図)もある。以下▲3六同飛△4五歩▲3三角成△同飛▲5七銀引△4三銀(A8図)で決戦。 ▲5七銀引で▲8八角はA5図とほぼ同じ局面になる。 |
A8図 | 手数=42 ▽4三銀 まで |
A8図以下▲3三飛成△同桂▲3四歩△同銀▲3一飛△3二歩で互角。従来の定跡では△3二歩のところ△4三銀だが、これには再度の▲3四歩が利き先手良し。 |
B1図 | 手数=39 ▲4六歩 まで |
B図以下▲3六銀〜▲4六歩(B1図)と進めるのが3七銀引型準急戦の狙い。角交換をし、飛先を切れば、先手が指しやすくなる。 |
B2図 | 手数=42 ▽5五歩 まで |
▲4五歩に△5五歩(B2図)は振飛車の手筋。しかし手抜きが可能で、▲2四歩〜▲3四歩〜▲4四歩と攻めて先手十分の展開。 |
B3図 | 手数=40 ▽1二香 まで |
△1二香(B3図)と待機しても▲4五歩。△同歩なら角交換から飛先を切って良し。△4二飛でも▲4四歩と取り込んで先手が良い。 |
B4図 | 手数=42 ▽7五歩 まで |
△5三金と上がり、△6三銀〜△7二飛の袖飛車は侮れない。B4図以下▲7五同歩△6三銀▲4五歩△7二飛は難しい形勢。 |
B5図 | 手数=41 ▲1六歩 まで |
B図の瞬間に△3四歩と合わせるのは、▲3六銀と出て良し。以下△1五角と飛び出してきても、▲3四歩△同銀▲一六歩(B5図)で問題なし。 |
B6図 | 手数=43 ▲3五歩打 まで |
B図から△5一角▲3六銀△3四歩ならば、(1)▲同歩△同銀▲2四歩△同歩▲3五歩(B6図)、あるいは(2)▲3八飛でも先手良し。 |
B7図 | 手数=35 ▲3七銀上 まで |
B図の▲3七銀引に代えて▲3七銀上(B7図)もある。基本的な狙いは同じで、以下▲3六銀〜▲5七銀〜▲4六歩から▲4五歩。 |
B8図 | 手数=41 ▲3六銀引 まで |
B7図から△4五歩には▲同銀と応じる。以下△8八角成▲同玉△3五飛▲3六銀引(B8図)で先手十分。 |
B9図 | 手数=45 ▲4五歩 まで |
B7図から順当に駒組みを進めてB9図。2筋を突き捨ててから▲4五歩とついた局面。以下△5五歩▲同歩△7五歩▲3四歩の要領。 |
B10図 | 手数=41 ▲5七銀 まで |
B7図から△5三金は袖飛車含みの手。△6五歩〜△7三角のけん制、△6五歩〜△1二香の様子見などもあるが、B10図は先手も万全の態勢。 |
B11図 | 手数=51 ▲2二歩打 まで |
袖飛車には▲6九玉の早逃げが効果的。△7五歩の瞬間に▲2四歩△同歩▲2二歩(B11図)が手筋一閃で、先手良し。 |
C1図 | 手数=39 ▲4四銀 まで |
C図で△5五同歩なら▲同銀と出て先手良し。以下△5四歩▲2四歩△同歩▲3四歩△同銀▲4四銀でC1図。 |
C2図 | 手数=35 ▲1六歩 まで |
C図以下△3五歩▲5四歩△3六歩が互いに最善。以下攻め合うと先手も大変。じっと▲1六歩(C2図)と突いておくのが良い。 |
C3図 | 手数=37 ▲5五同角 まで |
C図で△5三金なら、以下▲5四歩△同金▲5五銀△同金▲同角(C3図)で先手指しやすい。次の▲6四角出の味が良い。 |
D図 | 手数=29 ▲3五歩 まで |
振飛車が△6四歩を突かない方針の場合の基本形がD図。ここで△3五同歩は微妙なところ、△1二香の手待ちが一般的。 |
D1図 | 手数=35 ▲3四歩打 まで |
D図から△3五同歩▲同銀△4五歩▲3三角成△同飛▲3四歩(D1図)で指せる。以下△3四同銀▲4四銀△3一飛▲2二角△4一飛▲1一角成に△6二角が本書の問題提起。 |
D2図 | 手数=35 ▲4六歩 まで |
D図から△3五同歩▲同銀△4二角なら▲3六歩が好手。△6四角に▲4六歩(D2図)を用意し、次の▲2四歩に期待して良し。 |
D3図 | 手数=35 ▲3八飛 まで |
D図で△1二香は手ごわい。以下6四歩型の2筋突き捨て型同様に仕掛けてD3図。(1)△2二角(2)△4五歩(3)△3六歩のいずれか。 |
D4図 | 手数=42 ▽3一歩打 まで |
△2二角に6四歩型の要領で▲4五銀△4三銀▲3二飛成△同銀▲4四銀と攻めると△3一歩で失敗する(D4図)。▲2三歩には△1一角の準備ができている。△2二角には▲4五銀△4三銀に▲3六銀の組み換えが正解。 |
D5図 | 手数=49 ▲4七同銀 まで |
△4五歩の決戦策はA6と同一手順(D5図)。6四歩を突いていない後手は玉が狭く、6四歩形より分かりやすい先手一手勝ち。 |
D6図 | 手数=41 ▲5七銀引 まで |
D3図で△3六歩の打ち捨てが最強。D6図までA7と同じ手順だが、ここで△4三銀なら先手良しだが、△6四角で先手不利。 |
E1図 | 手数=32 ▽3三同飛 まで |
端歩の突き合い、▲6八玉と△1二香の交換を省略しての仕掛けの変化。E1図では▲2二角が正着。▲6六角は△3五歩で紛れる。 |
E2図 | 手数=41 ▲4一飛打 まで |
E1図から▲2二角に△4六歩なら▲3三角成△同桂▲3四飛△4三金▲3六飛△4四角▲4一飛(E2図)が正解。△9九角成には馬殺しが成立。 |
E3図 | 手数=35 ▲5五銀 まで |
E1図から▲2二角に△4四角なら▲5五銀(E3図)△同歩▲3三角成△同桂▲3四飛△4三金で互角の形勢となる。 |
第2章まとめ |
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A図 | 手数=24 ▽6四歩 まで |
A図で山田定跡も有力。▲3五歩△同歩▲4六銀△3六不▲3五銀△4五歩▲3三角成△同銀▲7七角△5四角。 |
B1図 | 手数=24 ▽5四歩 まで |
B1図で▲9七角なら山田定跡。以下△4一飛△8六角▲1四歩△6六銀△4五歩▲6八角となる。2筋を受けない進退策で先手難しい。 |
B2図 | 手数=27 ▲3八飛 まで |
【鷺宮定跡】 B1図から▲6八金直△6四歩▲3八飛(B2図)で鷺宮定跡が決まる。以下△4五歩、△4三銀のいずれも先手良しとなる。 |
B3図 | 手数=37 ▲3七桂 まで |
【鷺宮定跡−▲3八飛に△4五歩】 B2図から△4五歩▲3三角成△同銀▲3一角△6五歩▲7七桂△4四角▲3九飛△5五歩▲3七桂と進んだB3図では先手有利。 |
B4図 | 手数=39 ▲3三角打 まで |
【鷺宮定跡−▲3八飛に△4三銀】 B2図から△4三銀▲3五歩△同歩▲4六銀△4五歩▲3三角成△同桂▲3五銀△2五桂▲3四歩△3二飛▲3三角と進んだB4図も先手有利。 |
B5図 | 手数=38 ▽3二飛 まで |
△6四歩に代えて△1二香が振飛車最善形。B5図は構わず鷺宮流で仕掛けた結果図。香の早逃げ、△6四角の反撃──先手不利。 |
B6図 | 手数=25 ▲3八飛 まで |
【鷺宮定跡▲6九金型】 B1図で▲6八金直とすると△1二香が入り、先手不満。そこで▲3八飛と寄って鷺宮流の仕掛けを狙う(B6図)。▲9七角なら山田定跡(B1図参照)。 |
B7図 | 手数=37 ▲3三角打 まで |
B7図はB6図からの結果図。6四歩型なら先手良し、1二香形なら後手良しの局面。B7図は形勢不明のいい勝負である。 |
B8図 | 手数=29 ▲6六歩 まで |
【鷺宮▲6六歩】 鷺宮対策の布陣を構える振飛車に対して▲6六歩(B8図)と突く手もある。消極的なようだが、振飛車の角を捌かせない方針。 |
B9図 | 手数=33 ▲6六歩 まで |
【▲6六歩を突くタイミング】 B1図から▲6八金直△1二香▲3五歩△同歩▲4六銀△3六歩▲3五銀△4五歩▲6六歩となってB9図。あくまでも角頭を狙う指し方だが、うまくいかない。 |
C1図 | 手数=27 ▲3八飛 まで |
C1図は▲1六歩と受けずに▲6八金直△6四歩▲3八飛とした局面。△1四歩を咎めた指し回しで、振飛車の指す手が難しい。 |
C2図 | 手数=24 ▽1二香 まで |
【最強△1二香-3二銀型】 C2図は振飛車が5筋6筋を突かず△1二香とした局面。△5四歩に対する▲9七角、△6四歩に対する▲3五歩や▲3八飛を嫌った手。仕掛けても難しい分かれとなる。 |
第3章まとめ |
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A1図 | 手数=22 ▽8二銀 まで |
A1図から穴熊相手にナナメ棒銀で仕掛ける。▲3五歩△同歩▲4六銀△3六歩▲3五銀△4五歩▲3三角成△同銀▲7七角でA2図。 |
A2図 | 手数=31 ▲7七角打 まで |
▲7七角が肝要な一手で、すぐに▲2四歩は失敗する。A2図以下△6四角には▲5五歩とし、銀を入手すれば▲6五銀で先手良し。 |
B1図 | 手数=22 ▽4三銀 まで |
B1図は▲5七銀左に△4三銀とした局面。以下▲4六銀△3二飛▲3五歩△8二銀▲3四歩△同銀▲3八飛の攻めは△2二角で大変。 |
B2図 | 手数=29 ▲5五銀 まで |
B2図はB1の▲3八飛に代えて▲5五銀と出た局面。以下△4三銀▲2四歩△同歩▲3四歩△4二角▲4四銀△同銀▲同角△3四飛▲1一角成△3九銀▲3八香となり、難解。 |