・【巻頭特集】高橋道雄が語る矢倉の魅力
第1部 |
▲3七銀戦法以前 |
・第1局 「大山、悲願の名人位奪取」
大山康晴八段VS木村義雄名人,第11期名人戦七番勝負第5局
・第2局 「大山、受けの妙手で兄弟子を下す」
大山康晴名人VS升田幸三八段,第12期名人戦七番勝負第2局
・第14局 「劇的な幕切れで、中原、永世十段に」
中原誠前名人VS加藤一二三十段,第21期十段戦七番勝負第6局
・第28局 「将棋史に残る端歩突き」
羽生善治五段VS森内俊之四段,第19期新人王戦決勝三番勝負第2局
・第36局 「棋史に残る名手▲5七銀」
中原誠名人VS米長邦雄棋王,第37期名人戦七番勝負第4局
…など |
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第2部 |
▲3七銀戦法 |
・第42局 「自信の戦い、攻防の角で最後の天王に」
高橋道雄九段VS塚田泰明八段,第8回天王戦決勝
・第44局 「加藤、十番勝負を制し、悲願の名人に」
加藤一二三十段VS中原誠名人,第40期名人戦七番勝負第8局千日手指し直し
・第51局 「両者の主張がぶつかり合い新定跡が誕生!」
屋敷伸之九段VS渡辺明竜王,第71期A級順位戦
・第66局 「羽生、3手一組の絶品の手順を棋史に残す」
羽生善治竜王・名人VS谷川浩司王将,第44期王将戦七番勝負第3局
・第75局 「最終盤、再三の逸機の阿部、ビッグタイトル獲得ならず」
阿部隆七段VS羽生善治竜王,第15期竜王戦七番勝負第7局
…など |
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第3部 |
早囲い・急戦 |
・第80局 「盤面全体の配置完了、谷川、鮮やかな即詰みへ」
谷川浩司九段VS田中寅彦八段,第33期王座戦挑戦者決定戦
・第84局 「死闘140 手、棋史に残る大逆転で渡辺防衛!」
羽生善治名人VS渡辺明竜王,第21期竜王戦七番勝負第7局
・第88局 「充実米長、秘策米長矢倉で自身初の四冠王へ」
中原誠十段VS米長邦雄三冠,第23期十段戦七番勝負第7局
・第92局 「米長、準備は万全、塚田の十八番戦法を撃破」
米長邦雄九段VS塚田泰明八段,第51期A級順位戦
・第100局 「棒銀に託すも、田中、A級陥落」
高橋道雄九段VS田中寅彦八段
…など |
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◆内容紹介
金銀3枚で守り、飛角銀桂香で攻める。将棋の基本戦法であり、歴代の大勝負の中心に常にあった矢倉戦法。
本書は若き日の大山康晴から現在の羽生善治まで、古今の矢倉の名局100局を高橋道雄九段の詳細の解説でお送りするものです。
第11期名人戦第5局▲大山―△木村 「大山、悲願の名人位奪取」
からスタートし、
第37期名人戦第4局▲中原―△米長 「棋史に残る名手▲5七銀」
第40期名人戦第8局▲加藤―△中原 「加藤、十番勝負を制し、悲願の名人に」
第19期新人王戦決勝▲羽生―△森内 「将棋史に残る端歩突き」
などなど、名局が目白押しの一冊となっています。
自分の目で矢倉戦法の変遷を見てきた著者・高橋九段はまえがきにこう書いています。
「矢倉は私にとって、ライフワークの戦法と言っても過言ではない。100局を解説するのは、本当に大変な作業ではあったけれど、書きながら、非常に充実感を感じていたのもまた事実。
『自分は、矢倉の歴史をこの世に記す本書を書くために棋士になったんだなぁ』自然にそうした思いも込み上げてくる」
まさに全将棋ファン必携の記念碑的一冊。ぜひ手にとって将棋史に残る、矢倉の名局を堪能してください。
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