第1章 |
羽生善治、七冠達成まで |
新・対局日誌 第1回
羽生を追う若手達
内なる積み重ね
張り合う才能
孤高の人
ベテランの嘆き
祈る加藤
その子に羽生君はやられる
懐かしい場所
控室の戦い
米長の会心譜
妙手で乾杯
着想の問題
盤外の厚み
一手の差
昇級者は未だ決まらず
千駄ヶ谷、七冠狂想曲
七冠王の威光 |
|
第2章 |
七冠達成から渡辺明デビューまで |
波乱のない最終局
しこりがほぐれる時
青春の耀き
江戸時代の天才たち
今後を占う一戦
驚愕の応酬
六十の手習い
変貌した森下将棋
恐ろしい姿
ドラマの伏線
勝負師の人生
振り飛車の講義
活気ある一日
諸君、脱帽したまえ |
|
◆内容紹介
「十月のある夜、私は順位戦を戦っていて秒読みに追われていた。といっても頭に血が上っていたわけではない。負けとあきらめているので、妙に醒めていた。深夜、午前零時を過ぎると、大広間のあちこちで戦いが終り、感想戦が聞えてくる―。」(新・対局日誌第1回冒頭部)
プロ棋士たちが織りなすドラマを、将棋界内部から見続け、描き続けた河口俊彦八段は2015年1月30日、78歳で亡くなりました。
本書は河口八段が遺した「新・対局日誌」から選りすぐりの記事を集めた傑作選で、「新・対局日誌」がスタートした羽生七冠誕生前夜から、渡辺明二冠デビューまでの期間を扱っています。
羽生七冠達成当時の将棋会館の様子
森内、佐藤、丸山ら、羽生を追う若手
衰えを見せない中原の妙手、米長の会心譜
村山との別れ
順位戦で奮闘するベテランたち
変貌する森下将棋
郷田、一手トン死のドラマ
渡辺がデビュー戦で見せた才気
将棋界の名場面を、その現場に立ち会い明瞭な筆致で伝えた河口老師の文章で追体験してください。
|