第1章 |
王者たちの系譜 |
中原 誠 |
・帝王学で育つ
・観念した一局
・無敵時代の敵
・復活した輝き |
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谷川浩司 |
・スター誕生
・名人になる運
・死守した一冠
・宿敵との対決 |
羽生善治 |
・不滅の記録へ
・新時代の王者
・言い分を通す
・七冠王への道
・孤高の最強者 |
第2章 |
華麗なる千両役者 |
加藤一二三 |
・早熟の大天才
・甦った神童
・桁外れの才能 |
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米長邦雄 |
・長くつづく道
・勝負師の哲学
・快男児が往く
・七度目の正直
・泥沼流で闘う |
内藤國雄 |
・華やかに舞う
・終生の好敵手
・華麗に堅実に
・因縁の相手
・逃した大記録 |
木村義徳 |
・大名人の息子
・弱者が勝つ法 |
第3章 |
現代棋士の流儀 |
佐藤康光 |
・若き天才たち
・長考は人なり |
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森内俊之 |
・行きつ戻りつ
・眠れる獅子 |
丸山忠久 |
・閃きを封じる |
久保利明 |
・五度目の正直 |
◆内容紹介
著者の前著『大山康晴の晩節』を家長の肖像とするならば、本書は家族の肖像である。
中原、米長、加藤を中心とした昭和の棋士たちの牧歌的で人間味あふれる逸話から、優等生が増えた羽生世代以降の現代棋士が垣間見せるそれぞれの信念まで、著者が見聞きした盤上盤外の余話を描く。
将棋界を覆う空気は大きく変わった。しかし、昔も今も変わらないのは、棋才こそが唯一絶対の基準であること。そして老師の筆は、才能とは何か、という根源的な問いに及んでいく。
将棋界という一風変わった大家族に籍を置き、六十年の長きにわたり内側から棋士の生態を見続けてきた河口俊彦が、古今の名棋士の知られざるエピソードを描いた、棋界人物評伝の集大成。
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