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■将棋格言豆事典

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困ったときに役に立つ
将棋格言豆事典
[総合評価] S

難易度: ★★☆

図面:見開き4〜5枚
内容:(質)A(量)A
レイアウト:A
解説:A
読みやすさ:A
初級〜中級向き

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【著 者】 浦野真彦
【出版社】 毎日コミュニケーションズ
発行:1999年8月 ISBN:4-8399-0189-9
定価:1,200円 231ページ/19cm


【本の内容】
・収録格言数=74 掲載格言一覧
(詳細解説つき=50、意味の紹介のみ =24)

第1章 駒の特性を知る格言
第2章 序盤の格言
第3章 中盤の格言
第4章 終盤の格言
第5章 代表的な格言

【コラム】格言の生みの親/格言違反の優秀戦法/金底の歩、二歩のもと/将棋観から生まれた名ゼリフ

◆内容紹介
本書は初心者から上級者まで役に立つように書いたつもりです。あまり格言を知らないという方は、格言とその意味するところを感じていただくだけでも確実な棋力アップになるでしょう。格言はだいたい知っているという方にも楽しんで強くなっていただけるよう、新しい格言や現代将棋から見た格言の新解釈なども織り込んであります。


【レビュー】
将棋格言集。NHK将棋講座のテキストを大幅に加筆修正したもの。(なのになんでMYCOMから出てるの?というツッコミはナシでお願いします(笑))

それぞれの格言に信頼度(★〜★★★★★の5段階)が設定されている。信頼度の高い格言は、多くのページを割いて解説されているので非常に分かりやすい。“格言の生みの親”原田泰夫九段の『将棋 必勝の格言』をかなり参考にしていると思われるが、本書は文章・題材・構成ともそうとう洗練されていて非常に読みやすい。図面も豊富だし、たまに挿入されるイラストも意外に効果的になっている。

ところどころで、現代の格言と過去の格言の違いについて触れている点も良い。たとえば、昔は重視された「5五の位は天王山」が、現代では「4五の位は天王山」に変化しているなど、上級者でも興味深いことが書かれていたりする。

わたしは本書には本当にお世話になった。級位者時代に感銘を受けた本を4冊挙げるとすれば、『歩の玉手箱』、『寄せの手筋168』、『これにて良し?』、それに本書である。これらの本は最低5回は読んだと思う。有段者になってからは読む機会が減ったが、スランプに陥ったときには読み返している。

人それぞれ、級位者時代のオススメ本は違うと思うが、本書は級位者の方に自信を持ってオススメしたい一冊である。現在品薄なのは残念だが、いずれMYCOM将棋文庫で復刊するだろうと期待している。(2004Feb01書き直し)



【関連書籍】

[ジャンル] 
格言
[シリーズ] 
[著者] 
浦野真彦
[発行年] 
1999年

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