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実戦教室 攻める振り飛車 四間飛車穴熊&力戦振り飛車 |
[総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解説:B 読みやすさ:A 中級〜上級向き |
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【著 者】 鈴木大介 | ||||
【出版社】 日本将棋連盟 | ||||
発行:2000年4月 | ISBN:4-8197-0361-7 | |||
定価:1,200円 | 223ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||
※各局の冒頭に「実戦次の一手」付き
・【ミニコラム】私の将棋上達法 |
【レビュー】 |
鈴木大介の自戦解説集。 鈴木八段(当時は五段→六段)は四間飛車穴熊と力戦振飛車と得意とする純粋振飛車党で、それらの定跡書も出している。本書は竜王に挑戦した1999年度前後の将棋から、四間穴熊・ゴキゲン中飛車・石田流に絞って10局を解説している。 各章の冒頭では基本定跡を簡単に解説。各局の最初にトピックスとなる局面を挙げ、鈴木が指した次の手を考えた後、初手から投了までの解説に入る。解説は上級〜二段くらい向け。全体的にさっぱりして分かりやすい解説である一方、悪手を指したときにそれに代わる手が書かれてないのが残念なところ。 鈴木はやや悪い局面から逆転するイメージがある。本書でももちろん逆転した将棋も解説されているが、逆に良くなったところから徹底的に受け潰す指し方のほうが印象に残った。 数が少なかったので評価を低めにしたが、この戦型の自戦記はあまりないので、並べる価値はある。(2007Feb18) ※鈴木は後年『石田流新定跡』(2005)で居玉での速攻を著わしているが、本書の基本定跡解説(第2章)では、まだ「(居玉で▲7四歩は)やや無理」(p123,p188)としている。 |
【他の方のレビュー】(外部リンク) ・棋書解説&評価委員会 ・Capsule-Kaijuuの書評 いいたい放題 ・白砂青松の将棋研究室 ・Amazon.co.jp: カスタマーレビュー |