四月 |
将棋の開幕は名人戦から |
五味康祐/田宮虎彦/川端康成 |
五月 |
若葉萌え 名人決る! |
滝井孝作/天野八郎/後鳥羽院/堀辰雄 |
六月 |
順位戦開始。テンポの早い棋聖戦 |
織田信長/太宰治/山科言継/徳川吉宗 |
七月 |
王位戦。
詰棋の塚田賞、看寿賞 |
荻生徂徠の「広将棋」/豊臣秀次と不破万作
/幸田露伴と斎藤茂吉 |
八月 |
夏は将棋祭りのシーズンです |
吉田大八(天童紀行)/巻菱湖と大竹蒋塘
/朝倉義景と小少将(酔象駒の謎) |
九月 |
王座戦。
衛星テレビ銀河戦。アマ名人戦 |
池田菊女/徳川家治/柄井川柳/西郷隆盛
/「落雁」誕生秘話 |
十月 |
棋界最高賞金の竜王戦はじまる。
新人王戦 |
頭山満と宮崎滔天/石塚友二と文壇将棋会
/志賀直哉と尾崎一雄 |
十一月 |
将棋の日は十七日。
赤旗アマ、アマ王将、女流アマ名人戦 |
滝沢馬琴/清水次郎長と天田愚庵/将棊新報 |
十二月 |
棋聖戦。天王戦。駒音コンサート |
初代尾上菊五郎/孝明天皇 |
一月 |
王将戦女流名人戦 |
織田作之助/林羅山/野口雨情と石川啄木 |
二月 |
棋王戦。若駒戦 |
福沢諭吉/俳人各務支考/村松稍風/坂口安吾 |
三月 |
将棋界の決算期 |
久米正雄と菊池寛/歌川国芳/落語家初代可楽 |
・【番外】(1)花に嵐は定跡だ
(2)時代は速力か
・読者からの頼り、書き残したことども/『将棋歳時記』掲載時代別表/参考文献
◆内容紹介(はじめにより抜粋)
この「将棋歳時記」は、季節─時代と言い換えてもよいかもしれません。日本の美しさを支えている四季の移り変わりを追いながら、そこに浮き沈みする将棋、または将棋を愛した人たちが、如何に生き、死に際して何を願い、さらにそれらの人々のこころが、現在にどうかかわっているか─を考えてみようとしたものです。
(中略)一話一話が独立したものになっておりますから、どこから読み始めても結構ですし、年代順に読めば、日本将棋外史または日本将棋人物史にもなっていると思います。
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