近代将棋への道 |
・将棋戦術の変遷
(1)古典将棋の再評価 (2)新時代のさきがけ
(3)近代将棋の幕開き (4)近代将棋の完成
・詰将棋の変遷
(1)勝局の図 (2)駒遊びの図 (3)宗看・看寿の競作
(4)大小詰物
・民間棋客の横顔
(1)将棋三家と養子 (2)異色の民間棋客 |
42p |
名匠たちの棋跡 |
(第1局)立摩流の挑戦(伊藤宗看vs名村立摩)
(第2局)骨肉の争い(伊藤看恕vs伊藤看寿)
(第3局)左香落で美濃囲い(伊藤宗看vs大橋印寿)
(第4局)鳥刺し第一号(伊藤宗印vs大橋宗英)
(第5局)終盤の魔術師(大橋柳雪vs石本検校)
(第6局)七十五歳で御城将棋(伊藤宗看vs大橋鐐英)
(第7局)近代将棋の父(深野宇兵衛vs天野留次郎)
(第8局)明治の実力争い(伊藤宗印vs大矢東吉)
(第9局)壮絶な平手戦の争い(関根金次郎vs坂田三吉)
(第10局)土居流の新手(神田辰之助vs土居市太郎)
(第11局)初の実力目人争い(花田長太郎vs木村義雄)
(第12局)横歩取りの決定版(塚田正夫vs木村義雄)
(第13局)大山・二上の名人争い(大山康晴vs二上達也) |
160p |
◆内容紹介(あとがきより抜粋)
古典将棋と呼ばれる江戸期の数多い実戦譜は、再検討を加えてみれば古いどころか、現代将棋の源流をなすものであり、目をみはらせるほどに新鮮な将棋感覚に彩られていることを発見した。
本書では、江戸棋界で最高の名人とたたえられる七世名人・三代伊藤宗看から幕末・明治・大正・昭和の現代まで、その時代に活躍し、将棋戦術に新機軸を打ち出した歴代名人の代表作を収録した。(中略)棋譜の解説に当たっては、時代時代の基本戦術を尊重しつつ、現代将棋の目を通して批判を加えた。技術面の解説は大内延介が担当し、時代考証と執筆は天狗太郎が受け持った。
|