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第十四期竜王決定七番勝負 激闘譜 藤井猛 VS 羽生善治 |
[総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:A 解説:B 中級以上向き |
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【編 者】 読売新聞社 | ||||
【出版社】 読売新聞社 | ||||
発行:2002年2月 | ISBN:4-643-02003-2 | |||
定価:1,600円 | 206ページ/19cm |
【本の内容】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【竜王】藤井猛 【挑戦者】羽生善治四冠 (奪取)
・「十年前から」(竜王 羽生善治)=3p |
【レビュー】 |
竜王戦の観戦記。読売新聞に掲載された観戦記から主要なものをピックアップ。 前期、結局藤井システムを敗れなかった羽生だが、1年という時間で将棋界全体の藤井システム対策は着実に進歩した。といってもほぼ互角になった程度だが…今期は藤井の試金石。戦法の成否とともに、藤井の力が試された。 結果は前期の熱戦からは想像できないくらい、あっさりと羽生が奪取に成功した。もっとも、どの将棋も中終盤までは十分藤井に勝機があった。今期藤井が負けた将棋はいずれも終盤の失速によるもの。明らかな不調だった。しかし、藤井システムそのものが破られたわけでない。藤井は竜王を失ったが、今後も羽生にとって強敵であり続けるだろう。 ちなみに、伝説の“羽生の一手詰め見落とし”は挑戦者決定戦第1局で見られる。それにしても、挑決第2局。千日手指し直しとなったのだが、観戦記に千日手局の話が再三出てくるのに、その千日手局の掲載がないのは少々いただけない…。 なお、今期から表紙のデザインが一新された。少しだけ格調高くなった感じ。ただし背表紙はこれまでと同じスタイルなので、第1期から集めている人はご安心を。本棚に並べれば違和感ありません。(笑)(2003Aug18) |