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第十三期竜王決定七番勝負 激闘譜 藤井 猛 VS 羽生善治 |
[総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き2〜3枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:A 解説:B 中級以上向き |
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【編 者】 読売新聞社 | ||||
【出版社】 読売新聞社 | ||||
発行:2001年2月 | ISBN:4-643-01004-5 | |||
定価:1,500円 | 219ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【竜王】藤井猛 (防衛) 【挑戦者】羽生善治四冠
・「続・夜空ノムコウ」(竜王 藤井猛)=3p |
【レビュー】 |
竜王戦の観戦記。読売新聞に掲載された観戦記から主要なものをピックアップ。 ついにアイツがやってきた(第二期でも言ったような…)。最強の挑戦者、ド本命の羽生である。谷川、鈴木大に圧勝してきた藤井だったが、「羽生を倒してこその最強」と藤井本人も言っている。なによりも「羽生ならば藤井システムを崩せるのか?」と大きく注目された。また、秋に行われた王座戦五番勝負では羽生王座に藤井が挑戦し、「互いのタイトルと藤井システムの存亡を懸けた十二番勝負」という構図が出来上がった。 結局は羽生もうまい対策がなかったらしく、システムvs居飛穴模様は一番もなし。ただし、羽生が四枚美濃を採用した2局は藤井がしっかりと勝ち切った。羽生は不利と言われる後手棒銀で勝つなど、急戦で3つ勝ったものの、いずれも藤井システムを咎めたとは言えなかった。 藤井はフルセットで竜王を防衛。竜王三連覇の金字塔を打ちたてると同時に、谷川や羽生を七番勝負で打ち破ったことで、「藤井の信用」を手に入れた。 なお、王座戦の方は羽生が3-2で辛くも防衛した。結局、互いのタイトルは守りきり、星も6-6の痛み分け。羽生を始めとする居飛車党の棋士は、藤井システム対策が急務になってきた。(2003Aug13) |