第1章 |
五十歳の再出発 |
戦う目標をたてて/十段位に復帰した日/棋聖位にも復帰/百回優勝を達成/さらに記録更新を目ざして/百十回優勝を達成/スランプに襲われて/早く歩くことを実行した/再び無冠の身となって/スランプとの戦いのなかで/復調を自覚した/五十六歳でタイトル奪取/十二年ぶりに王座につく/五十七歳で王将位を防衛 |
114p |
第2章 |
思い出の名場面 |
高野山の挑戦者争い/初の名人戦出場/初の名人位を手にするまで/名人位防衛の日々/名人位を失った日/名人位に復位するまで/初の五冠王を目ざして/再度五冠王を目ざして/古定跡にいどんだ王将戦 |
62p |
第3章 |
財界将棋交友抄 |
妙術を持つ人(水野久男氏)/「助からないと思っても助かっている」(大原総一郎氏)/攻めよりも守り(横井克己氏)/勝つまで戦いつづける(緒方求也氏)/「実力者は“長”にはなっていません」(松下幸之助氏)/信用の厚さが財産(市村茂人氏)/「一打一打で勝負」(大西楢次氏)/「ケチ」に徹する(吉本晴彦氏)/八十五の手習い(渡辺武次郎氏) |
44p |
附録 |
実戦名局集 |
17局 |
35p |
◆内容紹介(まえがきより抜粋)
この本では、五十歳の新人宣言から王将位奪取と防衛の日までの戦いの跡を、ありのままに書いてみた。世間では、とっくに棋士寿命が尽きた年齢で王将位に復位したことを「驚異」とみたようであったが、私としては体力を養いつつ、こつこつとわが道を歩いてきただけである。ひたすら勝負に打ち込み、一所懸命に戦ってきた。
(中略)この本では新しい試みとして重要な対局の図面を掲載して苦しみに打ち勝つ実戦心理を語り、あわせて実戦譜を巻末に収録した。
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