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現代将棋講座10 駒落ち戦法 |
[総合評価] A 難易度:★★★☆ 図面:見開き4枚 内容:(質)A(量)A レイアウト:A 解説:A 中級〜有段向き |
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【著 者】 板谷進 | ||||
【出版社】 筑摩書房 | ||||
発行:1983年4月 | ISBN:4-480-69810-8 | |||
定価:880円 | 204ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||
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【レビュー】 |
駒落ち定跡書。二枚落ち〜角落ちなので、3級〜四段くらいの方が対象だ。 解説が丁寧で詳しく、文章も非常に読みやすいので安心して読める。駒落ちが初めての人でもすんなり読めると思う。本筋の解説がメインなので、プロの指導を受けている方には最適だ。逆に、道場などで下手殺しなどと呼ばれている人を相手にしている方には不向き。 私見では、駒落ち定跡書は複数読むべきだと思う。同じ内容が載っていることが多いが、本によって見解が異なることもあるし、その本にだけ載っている変化というのもある。たとえば『【決定版】駒落ち定跡』では、二枚落ちで△5五歩止めで▲5五同角と取る順は載っていないが、本書では5五歩を取る手と取らない手が両方紹介されている。間違いにくいのは取らない方だが、力をつけるためなら取る手も試して見る価値が十分ある。本書は「複数読むべき本」の中で、本棚に常備しておきたい一冊だと思う(←これが言いたかった)。(2003Jun22) |