第1章 |
将棋の機械学習
── プログラマからの卒業 |
将棋の名人を倒すプログラムは、名人でなければ書けないのか?/そもそも、コンピュータとは何か?/将棋を指すプログラムは、どう作るのか?/将棋における探索と評価/評価のしくみの作り方/人工知能の「冬の時代」/人間の思考を理解するのは諦めた/なぜ、コンピュータ将棋はコンピュータチェスに20年遅れたのか?/局面数が多いから人間に勝つのが難しいわけではない/コンピュータにとって将棋が難しい理由/コンピュータにとっての将棋とチェスの本質的な違い/コンピュータ将棋での機械学習/機械学習の弱点と工夫/ポナンザの成長/電王戦/プログラマからの卒業 |
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第2章 |
黒魔術とディープラーニング
── 科学からの卒業 |
機械学習によってもたらされた「解釈性」と「性能」のトレードオフ/黒魔術化しているポナンザ/黒魔術の1つ「怠惰な並列化」/ディープラーニングで人工知能が急速に発展する/ディープラーニングのしくみと歴史/ディープラーニングを支える黒魔術、「ドロップアウト」/今、ディープラーニングはどれくらいのことができるのか?/ディープラーニングと知能の本質は「画像」なのか?/還元主義的な科学からの卒業 |
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第3章 |
囲碁と強化学習
── 天才からの卒業 |
人工知能の成長が人間の予想を大きく超えたわけ/人間は「指数的な成長」を直感的に理解できない/人類はこれから、プロ棋士と同じ経験をする/ポナンザの「守破離」/強化学習とは何か/ポナンザ流の誕生/人類の反撃と許容/アルファ碁の登場/なぜ、コンピュータにとって囲碁だけが特別なゲームだったのか?/モンテカルロ法という救世主/サイコロにも知能がある!?/モンテカルロ囲碁の成長/アルファ碁が示したこと「囲碁は画像だった」/アルファ碁の3つの武器/アンサンブル効果/科学が宗教になる瞬間/天才からの卒業 |
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第4章 |
倫理観と人工知能
── 人間からの卒業 |
知能と知性/「中間の目的」とPDCAで戦う人間の棋士/「目的を持つ」とは意味と物語で考えるということ/人工知能はディープラーニングで知性を獲得する/ポナンザ2045/人工知能は人間の倫理観と価値観を学習する/シンギュラリティと「いい人」理論 |
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