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羽生善治大逆転十番勝負 | [総合評価] B 難易度:★★☆ 図面:見開き6枚 内容:(質)A(量)C レイアウト:A 解説:A 読みやすさ:A 初級〜上級向き |
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【編 者】 NHK・BS2「ウィークエンドスペシャル」制作グループ | ||||
【出版社】 実業之日本社 | ||||
発行:1997年6月 | ISBN:4-408-39457-2 | |||
定価:1,300円 | 219ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
羽生善治・神吉宏充/監修、甲斐栄次/構成、日本将棋連盟/協力 ・羽生善治プロフィール/十人の刺客プロフィール/羽生さんの困った顔が見たかった(神吉宏充)/将棋は日本人のゲームだった(長谷川直)/番組構成&ルール
10局指し終えて(羽生善治)/あとがき(長谷川直) |
【レビュー】 |
テレビ番組をまとめた本。 1995年冬に七冠を達成した羽生。七冠フィーバーも冷めやらぬ1996年5月、NHK-BSで「七冠王・羽生善治 大逆転十番勝負」が放送された。これは「歴史に残る名勝負の投了の一手前の局面から、天下無敵の羽生七冠王が負けた側を持ち、将棋の腕自慢のタレントのアマチュア棋士の挑戦を受けるというもの」(2pより)。 投了図であるから、プロ感覚としては完全に“終わっている”将棋である。どの棋士が指し継いでも、まず勝敗が逆転することはないだろう。しかしそこはアマチュア、結果はなんと羽生の9勝1敗に終わったのである。テレビ慣れしているタレントとはいえ、羽生の前に座ると相当緊張してしまうらしい。その中で、唯一勝った小林恵子は見事だった(山本直純と小林恵子の棋力は逆なんじゃないかと思うくらい)。 各対決の構成は次のとおり。 (1)名勝負の紹介 (2)投了一手前の解説、次の一手を考える、神吉(司会兼解説者)のヒント (3)解答(投了の一手)、解説、その後の詰め手順(寄せ手順) (4)タレント棋士が実際に指した一手、羽生のアドバイス (5)次に羽生が指した一手、羽生のひとこと (6)投了までの指し手順、解説、羽生のひとこと (7)タレント棋士の感想、神吉の感想 わたしはこの本放送を見ていないが、第2回のほうを見て「面白い企画だなぁ。初級者から有段者まで楽しめそうだ」と思った記憶がある(第2回も羽生の圧勝だったような…)。何回も読む本ではないと思うが、面白いので一回は読んでみて。 定価だとちょっと割高感がありそう。ちなみに近所の三○堂では、本書が何年も売れ残ってます……(^-^;A (2004Oct13) |