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NHK杯10年100局にみる 勝負を決めた一手 |
[総合評価] B 難易度:★★★ 見開き一問一答 内容:(質)B(量)B レイアウト:A 解答の裏透け:A 解説:B 中級〜向き |
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【著 者】 永井英明 | ||||
【出版社】 三一書房 | ||||
発行:1991年10月 | ISBN:4-380-91237-X | |||
定価:1,408円 | 246ページ/19cm |
【本の内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・各章にトーナメント表 |
【レビュー】 |
NHK杯の名場面集を集めた本。 著者の永井氏は、NHK杯の司会を長く務めた人。本書では、参加棋士数が50名になった第31回から第40回まで、10年間の約500局の中から永井氏が名場面を取り上げている。各年から決勝戦を含む10局を選抜。 NHK杯は持ち時間の少ない早指し将棋なので、プロ棋士といえど直感に頼る部分が多くなる。そのため、「相手の手を消し合う」組み立てにはなりにくく、派手な決め手が頻出する。棋譜としての価値はやや下がるが、局面ごとの面白さはむしろ高い(特にアマにとっては)。 次の一手問題の形式を採っているが、中にはごく普通の序盤を採り上げていることもあるし、必ずしも正解は一つではない。なので、答えが合っていなくてもOK。テーマ図を見て30秒〜2分くらい考え(NHK杯の対局者と同じくらいの時間)、自分なりの次の一手を決めてから解答を見ると面白いと思う。(2004Sep29) |