第一章 |
心が将棋を指す |
心が将棋を指す/「空気」の研究/棋士が背負うもの/やわらかな風格/ほんの少しの意地/やせ我慢を貫く/「格」の正体/誇らない努力/不安を胆力に変える技術/日々やるべきこと |
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第二章 |
勝つための心掛け |
「伝えること」も大事な仕事/気力維持の動機づけ/一人で学べるもの/世代の本質/万華鏡の将棋/祖母の心配り/現状維持を評価する/自分の欠点を認識する/無我夢中の儀式/勝利の落とし穴/勇気を勝ち得る/準備する実力/個人練習の底力/引き算の中の真実/専門家として生きる/明治大学・八幡山の鉄則/職業的体力 |
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第三章 |
勝負の分かれ目 |
勝利の落とし穴/極上ワインセラー/絶望する不眠/地獄のような夜/2日前の心得/「停滞期」の打破/失敗する練習/醸成から天啓へ/答えなき愉しみ/「待つ力」を鍛える/集中力の「めりはり」/最後がすべてを決める/枝葉末節の省略/「ベスト負け」が明日をつくる/「下ごしらえ」の技術 |
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第四章 |
人間の器 |
ライバルを認める/心を支える言葉/含羞と恥じらいの美/秩序と緊張感/礼節の規範/わかりあえない「常識」/不変の距離感/叱責のない恐怖/無意識のパワー/棋士の幸福/規範こそ強さの原点/諦観の中の恩寵 |
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第五章 |
王道を歩む |
砂の道を歩く/確立の研究/新時代の若者たち/「将棋魂」の表現/学びの進歩/慄然とした夜/免罪符の日々 |
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◆内容紹介
羽生善治・森内俊之・佐藤康光が、十代から歩み続ける「王道」とはなにか?
強さを長持ちさせる驚異的な技術とそれを支える精神構造の秘密を解き明かす一冊!
著者は「島研」を主宰し、羽生善治、森内俊之、佐藤康光という三人の名棋士の成長を十代の時からつぶさに見守ってきた。
著者は語る。「羽生善治という存在を中心として、佐藤康光・森内俊之の追いかけ、追いつきそして並走し、また抜きつ抜かれつの、長い戦いの中で見せる棋士の弱さや脆さを、みんなが鍛錬の中で身につけた全人的強さで克服していく過程こそが、私が長年圧巻の思いで見続けている物語なのである」。
トップクラスで戦い続ける三人の、長持ちする驚異的な技術と、それを支える精神構造の秘密がこの一冊に結実している。
将棋ファンはもちろん、ビジネスマンにも参考になる「心の鍛え方」のヒントが満載である。
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