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中原の一問一答99題 | [総合評価] B 難易度:★★★★ 見開き1問 内容:(質)A(量)B レイアウト:A 解答の裏透け:A 解説:A 読みやすさ:B 上級〜有段向き |
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【著 者】 中原誠 | ||||
【出版社】 毎日新聞社 | ||||
発行:1981年3月 | 0276-500693-7904 | |||
定価:680円 | 206ページ/18cm |
【本の内容】 |
・次の一手問題=99問 ◆内容紹介(裏表紙より) 一局の将棋には必ず勝敗を分けた局面がある。将棋界の第一人者・中原誠名人が過去のタイトル戦の中からその“勝負どころ”をわかりやすく解説。あなたも名人に挑戦してみませんか? |
【レビュー】 |
実戦型次の一手問題集。 題材は、約8割が中原の実戦から。さらにそのうちの大部分は、タイトル戦から取材。決め手となった中原の手を当てるものが多いが、実戦では逃した正着を探すものや、相手に指された好手を当てるものもある。他には、駒落ち指導対局や中原が気になる局面からの出題もちらほら。 前半の57問目までは3択形式で、それぞれ点数がつく。もちろん正解は100点だが、致命的な不正解でも60点前後と点数は甘め。58問目以降は選択肢がなくなり、「ワンヒント形式」になる。こちらも解説欄では、正解のほかにいくつかの候補手の解説と点数が示されている。なお、本書では「点数の合計で棋力判断」はしていない。 「中原の実戦からの出題」はさすがに簡単ではなく、有段者クラスの棋力が必要。わたしの正解率は、ちゃんと数えていないが5割〜6割くらいだったか。他では易しめの問題も混じってくる。 最後の方に易しい問題が固まっているのは「?」だったが、全体的には問題・解説ともに良質。『中原の実戦格言99題』とほぼ同じ作りながら、本書の方が不思議と感じが良かった。(2006Jun16) |