第1章 |
すべては理想を持つことからはじまる |
自分がどんな物語をつくるか?
/高い理想ほど現実的に逆算する/理想の将棋、理想の一手/ストップをかけようとする心を疑う/自分の特性にこだわりすぎない/安全策がリスクになることがある/まずは一つの得意分野を究める/考え方はオールラウンダーの姿勢で/憧れや尊敬の気持ちは原動力になる/「選択肢の地図」で感覚を養う |
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第2章 |
劣勢をはね返す逆転の心がまえ |
将棋は逆転のゲーム/モチベーションが下がったときこそ大博打/名人戦での羽生名人詰み逃しの真相/将棋には必殺の一手はない/大事なのは局面を複雑化させること/地道な種まきをしながら機を見抜く/どうすれば過去を引きずらなくなるのか/勝つためには「勝ちたい気持ち」から離れる/たとえボロボロになって負けても |
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第3章 |
奨励会を生き抜くということ |
小学生時代から勝負に明け暮れる/幸せになるには強くなるしかなかった/人生の大博打/盤上で頼れるのは自分だけ/「悔しい」気持ちになるのは余裕があるから/将棋界以外の世界も知りたい/なぜフリークラス入りを見送ったのか/プロ棋士になるだけが人生ではない/相手を蹴落として勝つことの重み/感情だけではいつか決壊する/自分は彼ほど将棋が好きなのか/重たかった奨励会ではあるけれど |
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第4章 |
名人を生んだ低迷期の過ごし方 |
結果が出なかったときに考えていたこと/途方もなく大変な順位戦/悔しい結果でも、現実に起こることには妥当性がある/目先の勝利にとらわれず、長期的な視点を持つ/棋譜の中に英雄の姿を見る/土台を固めて初めて個性を発揮できる/若手棋士同士の争いに後れをとる/何かの役に立っているという実感を持つ/自分の努力のリターンは求めない/方針の転換は妥協ではない/尊敬する棋士からの叱咤で奮起する |
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第5章 |
勝負は感情で決まる
─天彦流メンタル訓練法 |
棋士は心を整えることが多い職業/感情のままに物事を決断しない/自分の心の弱さを認める/必要以上に自分を責めなくていい/強い精神力よりも“状況づくり"が重要/「彼に負けたのなら仕方がない」と思われるように/マイナスの感情には論理的思考で対抗/自分にも他者にも「公平な視点」を心がける/自然体でいれば、批判も受け入れられる/勝負を「楽しむ」視点を持つ/「幸せ装置」をたくさん用意する/人生を俯瞰する視点を持つ |
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第6章 |
コンピューターとの対決 |
名人対コンピューターの意味/負けるのは仕方がない?/「強さ」だけを比較するのはナンセンス/ソフトと人間は何が違うのか/応援してくれるファンをがっかりさせないために |
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