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続 血涙十番勝負 | [総合評価] C 難易度:★★★☆ 図面:見開き0〜2枚 内容:(質)B(量)C レイアウト:B 解説:B 上級〜有段向き |
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【著 者】 山口瞳 | ||||
【出版社】 講談社 | ||||
発行:1974年 | 0093-127051-2253 (0) | |||
定価:880円 | 292ページ/20cm ハードカバー |
(小学館版) zoom |
P+D BOOKS 続 血涙十番勝負 |
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【著 者】 山口瞳 | ||||
【出版社】 小学館 | ||||
発行:2017年11月 | ISBN:978-4-09-352320-2 | |||
定価:648円(8%税込) | 365ページ/18cm |
【本の内容】 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
◆内容紹介(2017年 小学館版) |
【レビュー】 |
角落ちの個人実戦集。前著「血涙十番勝負」で飛車落ち卒業を認められ、今度は角落ちに。 前著では、ユニークな「対飛車落 瞳流▲6五位取り戦法」を採用し、その新戦法が大いに有効であることを証明したが、今回の角落ち対策はかたくなにオーソドックスな矢倉定跡を採用している。表の通り、怒涛の9連敗で、ちょっとプロに角落ちは早い(棋力不足)のではないか?前著の飛車落ち卒業も、一般的なレベルよりは大甘だったと思う。ただ、プロは「アマに角落ちでは負けられない」という事情もある(負けたら次は香落ちで、平手に近い)。もっとも、一矢報いた最終戦は見事な展開で快勝している。山口氏は、ちゃんとやれば(断酒して、精神的なブレがなければ)かなり強いと思う。 前著に比べ、棋譜に好手マーク(○○)・悪手マーク(××)がつき、分かりやすくなった。また解説もボリュームアップしている。一方、棋譜の質は少々ダウン気味。一手違いにもならず完敗した対局も多い。対局前夜に酒を飲むのは減ったようだ。 角落ちは他にアマの勝局集も出ているので、本書の価値はいまひとつ。読み物としてはまずまず面白いし、道場で角落ち上手を持つ立場の人には役に立つかもしれない。(2003Mar15) |