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■第61期将棋名人戦

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第61期将棋名人戦
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第61期将棋名人戦 [総合評価] D

難易度:★★★☆

図面:見開き2〜3枚
内容:(質)B(量)C
レイアウト:B
解説:B
読みやすさ:B
中級以上向き

【編】 毎日新聞社
【出版社】 毎日新聞社
発行:2003年7月 ISBN:4-620-50481-5
定価:1,890円(5%税込) 192ページ/19cm


【本の内容】
【名人】森内俊之 【挑戦者】羽生善治 (奪取)
 

先−後

戦型 観戦記  
第1局 ●森内−羽生○ 横歩取り△8五飛・松尾流△5五飛 福井逸治 40p
第2局 ○羽生−森内● 角換わり相腰掛銀 椎名龍一 40p
第3局 ●森内−羽生○ △四間飛車藤井システム▲3五歩急戦 加古明光 40p
第4局 △羽生−森内△ (千日手局)▲四間飛車△右6四銀+箱入り娘 甘竹潤二 18p
第4局 ●森内−羽生○ (千日手指し直し局)横歩取り△8五飛 甘竹潤二 25p

・羽生新名人が語る全4局=7p
・激動の平成将棋界の軌跡=17p

◆内容紹介
羽生、7期ぶりに「名人」奪回。


【レビュー】
名人戦の観戦記。

1994年〜1997年にかけて名人3期を維持した羽生だったが、その後のA級順位戦では思うように星が伸びず、なかなか再挑戦を決められなかった(3勝5敗という星を喫したこともある)。今期も6勝3敗と抜群とは言いがたい成績だったが、星の巡り会わせで三者プレーオフとなり、藤井と佐藤康光を破っての七番勝負登場となった。

第1局は羽生が横歩取り△8五飛の松尾流△5五飛型で新構想を採るも不発気味。かなりの不利に陥るも、勝負手が奏功して森内の疑問手連発を誘い、羽生の逆転勝ち。

第2局は角換わり腰掛銀の先後同型で、羽生新手△2四金を前提にした戦いになるかと思われたが、先手を持った羽生がそれを避けた。そして筋悪く打った▲2五金をきっちり活かして羽生制勝。ただし、羽生は快勝、森内は完敗と思っていたのに、実は後手の勝ちがあった。

第3局は、森内の研究手▲3二歩が不発、直後に大きく大胆に捌いた羽生の圧勝だった。観戦記は(私の嫌いな)加古氏だったが、今回は解説を鈴木八段に一任したせいか(?)、結構まともだった。特に森内が夕食休憩前に投了するのを避け、投了に29分の考慮時間を記録した心理に関わる部分はなかなかよかったかと思う。しかし、最終譜のラスト4行の、自らのブルートレインでの帰京話はまったくの蛇足。オッサンの携帯電話やDVDがうるさかったとか、ホントにどうでもいいです。すべてぶち壊し。あーあ。

第4局は四間飛車vs居飛車急戦になったが、お互いに手渡しをした結果、2日目の夕食休憩後に中盤での千日手が成立。個人的にはこの将棋の結果を見たかったが…こればっかりは勝負だから仕方ない。千日手局は、横歩取り△8五飛ながら後手の羽生が中原玉にせずに△5二金と上がり、珍しい将棋になった。最後は腰を落として寄り切り、羽生4連勝で奪取。森内もがんばったものの、羽生の充実ぶりが現れたシリーズだった。

千日手局を観戦記に入れてくれたのと(第59期の千日手局は棋譜の掲載すらなかった)、加古節が抑え気味だったのが良かった点。また、今期から名人獲得者が自ら七番勝負を振り返るようになった。前期と同様、4局で終わってしまったせいか、ページ数を稼ぐために1譜3ページにしているのが悪い点。やっぱり読みづらいです。

あと、表紙の下段1/3に「羽生、7期ぶりに「名人」奪回!!」とキャッチコピーが入っているが、これはオビではなく表紙そのものに印刷されている。表紙にすら威厳がなくなった感じがした。オビ代をケチったように思えるのだが…(2008Aug24)



【関連書籍】

[ジャンル] 
名人戦観戦記
[シリーズ] 
[著者] 
毎日新聞社
[発行年] 
2003年

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